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−Thirty Seven− ページ38

宙域をどれぐらいの時間彷徨っていたか分からない。

学校からも会社からも遠く離れたフロントに私は辿り着いていた。

辺り一面に広がる草原の上に座り、この宇宙には貴重な水が張られた湖の湖面を見つめていた。

穏やかな風が吹くと私の髪に付いていたヘアピンが髪から滑り落ち、湖岸に落ちる。

「グエル」

静かに呟いた言葉に胸が苦しくなる。

やっとのことで止めた涙がまた出そうになるから湖の水で顔を洗った。

落としてしまったヘアピンは、ポケットに仕舞う。

また、付けれる日が来るといいな。

立ち上がり、振り返ると丘の上に膝を突いているハリィラネルの姿。

肩には鳥達が羽を休めている。

足元では赤ハロと青ハロが蝶を追いかけて飛び跳ねていた。

ハリィラネルまで歩くが水と少しのレーションか食べていない体は酷く重い。

息を切らして丘の上まで登った。

青ハロが胸の中に飛び込んで来るので受け止めるとそのまま後ろに倒れる。

人工的に作られた雲。

その向こうに見える無数の星達。

ぼんやりと流れていく雲を見ていると腕の中にいる青ハロの耳が上下に動いた。

ほとんどの通信は、繋がらないようにしているはずなのに。

機嫌が良いから動いたのだろう。

『_____』

寝転んでいる私を覗き込むように見下ろしているハリィラネルの声が聞こえる。

「プラント・クエタに輸送船?それがどうしたの?」

何かの搬入とかじゃないの。

そう考えているとハリィラネルのハッチが開き、ワイヤーが降りて来る。

「乗らない」

『___』

「っ……そこに生体反応があるからって何」

『_______』

「反スペーシアン組織に拉致?」

嫌な汗が背中を伝う。

「どうしてそんな所にグエル先輩やミオリネ達がいるの」

気づいたら体を起こして立ち上がっていた。

さっきまで重たかった体は、自然と軽く力が入る。

湖の畔に静かに佇む白い外壁が特徴的な城館の扉を強く開け、中に足を踏み入れすぐの部屋に入った。

大量の武器が並ぶ中に壁に掛かっている黒色のパイロットスーツとヘルメットに手に取る。

「殺させない」

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アルマジロ(プロフ) - なるのぎさん» 初めまして!グエルくんオチの作品少ないですよね…私もグエルくん推しです!ご希望に添える作品になれるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (5月20日 19時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
なるのぎ(プロフ) - グエル推しなので、凄く嬉しいです!😭これからも更新、頑張って下さい。応援してます! (5月20日 18時) (レス) id: 9a1c05d315 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アルマジロさん» ファイト〜〜〜!! (5月17日 16時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 舞さん» 初めまして!コメントありがとうございます!分かりにくい点など出てくるかと思いますが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします! (5月17日 16時) (レス) id: a2e34baed4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (5月17日 16時) (レス) @page20 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2023年5月16日 23時

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