~fem~ ページ6
ス「何を先程からブツブツと言っている。さっさと行くぞ」
腕を強く引っ張られると手に持っていたお菓子の缶を落としてしまう。
床に落とした衝撃で蓋が開くと中から古びた本が顔を出す。
スネイプさんが手を離してくれるので慌てて拾おうと手に取る。
すると目の間に広がっていた世界が歪み、回転した。
近くにいたはずのスネイプさんに手を伸ばすが何故か届かず私の意識は、何処かに引っ張られる感覚に耐え切れず飛んだ。
寒い。
私、窓開けたまま寝たのかな。
ゆっくりと目を開けるとそこはいつも寝ているベットの上じゃなかった。
「いやぁぁああああ！」
落下していた。
下、一面に広がるのは湖。
良かった。
「…いや、良くない！」
こんな高さから湖面に落ちたら骨折してしまう。
だけど、どうしようも出来ない。
あの上司に退職願を顔面に投げたから神の天罰だろうか。
「神様、ごめんなさい！許して下さい！何でもしますから！神様〜！！」
近づいてくる湖面に目を強く瞑って背中を湖面に向けた。
冷たい水に濡れる感覚と息が出来なくなる感覚が同時に起こる。
石畳に打ち付けたような激痛が背中に走った。
痛みにもがいていると肺の中にあった酸素が抜けていく。
苦しい。
酸素を求めて必死に湖面に向かって泳いだ。
随分と深くまで沈んでいるのかなかなか湖面に辿り着かない。
意識がぼんやりとしてきた頃に湖面から顔を出せた。
「っぷは！はぁ……はぁ…こ‥こどこ」
濡れた顔を手で拭い、辺りを見渡すが濃い霧のせいで私自身が何処にいるか全く分からない。
岸までどれぐらいの距離があるか分からないがとりあえず岸まで泳ごう。
顔を出しながら平泳ぎをする。
にしても静かな湖。
鳥の鳴き声もしない。
不思議に思っていると近くで水音がした。
振り返ってみるが何もいない。
ただ、魚が跳ねただけか。
そう思っていると足を何かに引っ張られた。
海藻に足を引っかけた感じじゃない。
誰か人に引っ張られている感触。
「わっ！」
水中に連れ込まれる。
足元を見ると足に絡みついている得体の知らない生き物。
掴まれていない足で蹴るが離してくれる気配はなく、鋭い爪が太腿に食い込む。
痛みに歯を食いしばっていると足にいる生き物と同じ生き物が目の前に現れた。
驚いてしまい酸素が全て抜けてしまうと視界が端から段々と暗くなって来る。
誰か、助けて。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
