~trettioatta~ ページ39
生憎、広すぎる図書室でマダム・イルマを見つける事が出来なかった。
何冊か歴史に関する本を選び、人気の少ない窓際に座る。
イ「A、いらしてたのね」
声に顔を上げると探していたマダム・イルマが本を抱えて立っていた。
「こんにちは。昨日は、ご迷惑をお掛けして申し訳なかったです」
イ「貴方が無事で良かったわ。マクゴナガル先生から事情を聞かされた時は背筋が凍ったもの」
「すみません」
マダム・イルマの視線がテーブルに乗った本に向く。
「あ、仕事はどうしたら」
イ「暫くは、鍵当番で構わないわ」
二つの鍵を渡される。
「でも…」
イ「鍵当番もしっかりとした仕事よ。一つは、入り口の扉。もう一つは、閲覧禁止の棚の鍵よ」
マダム・イルマは、ウィンクしてまた本棚の中に紛れて行ってしまった。
お言葉に甘えるか。
分厚い本のページを捲る。
紀元前500年前。
古代ギリシャで数名の魔法使い達が有名になる。
最初に魔法使いと呼ばれた人達だろうか。
993年。
ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンがホグワーツ魔法魔術学校を創設する。
「ロウェナ・レイブンクロー」
ページに描かれている髪飾りを付けた黒髪の女性を指先で撫でる。
本当にこの人と私は血が繋がっているのだろうか。
いずれ家系図でも見て見ようかな。
頭の片隅に置いてページを捲った。
長々と書かれている歴史の中に引っ掛かる点を見つける。
「1970年、第一次魔法戦争が勃発。ダンブルドア率いる不死鳥の騎士団が…」
この後は、黒く塗りつぶされていて読めない。
ダンブルドア校長達は、何と戦争をしたのだろうか。
ドラゴン？
腕を組んで頭を傾けて外を見るといつの間にか日が傾き始めていた。
テーブルの上に乗っているランタンに火を灯す。
「戦争が終わったのは、1981年。＿＿＿＿が一時的に破滅し、魔法界に平和が訪れる」
また、黒く塗りつぶされていた。
「もう！何で肝心な所が読めないのよ！」
分厚い本を閉じて、机に突っ伏した。
面白そうだなって手に取った『幻の動物とその生息地』の本のページを捲る。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
