~trettiofyra~ ページ35
予期せぬ蹴りに巨漢の男の体は、傾き近くにあった木箱に倒れた。
辺りが真っ白になるぐらいの埃が舞う。
『どうなってんだ！』
扉は、何処だ。
辺りを見渡すが埃のせいで出口か隠れ場になる扉は見つかれない。
心の中で大きく舌打ちをして埃の中に一歩足を踏み入れると目の前に長髪の男。
突き付けられる杖。
『フェルーラ』
腕を縛っていた縄がまるで蛇の様に動き腕を強く縛り付ける。
縄が皮膚に擦れて熱くなるとじんわりと痛む。
痛みに下唇を噛みしめていると今度は、大きく振り上げられた巨漢の男の拳が頬に当たった。
吹き飛ばされた体は、所々穴が開いた床板の上を転がり壁板に背中から叩きつけられてしまう。
一瞬、息の仕方を忘れる。
逆さまになった体を起こすと視界が大きく歪む。
頭を振ると鼻から生温い液体が垂れて来る。
手の甲で拭うが床板に垂れてしまう。
『上物に傷が付いちまっただろうが』
『悪い、悪い。加減を少し間違えちまった』
『どうすんだよこんなに傷付けて』
髪を引っ張られ上を向かされるので笑った。
『何が可笑しい』
笑っている私を見て男達は、笑う。
その顔に唾を掛けてやった。
『この女！』
再び私に杖が向けられ、男が呪文を唱えようと口を開く。
ス「ステューピファイ」
聞き馴染みのある声が聞こえると赤い閃光が目の間で光り輝いた。
赤い閃光は、巨漢の男の体を包んだと思えば巨漢の男の体が傾き倒れる。
『コイツがどうなってもいいのか！』
私は、私に向けられた杖を持つ手に勢い良く咬みついた。
まさか咬みつかれると思っていなかったのか長髪の男は、持っていた杖を落としてしまう。
その隙に私は、全力で教授の元へ走った。
『クルーシオ！』
背後から呪文が聞こえるのと同時に手を伸ばしている教授の指先と触れ合った。
その瞬間に視界が回転する。
この感じは、私がこの世界に来た時のと一緒のだ。
意識が遠のく前にまた体が叩きつけられる。
咳をしたかったのに何故か目の前にある教授の顔にむせてしまった。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
