~fyrtiofyra~ ページ45
部屋で本を読み始めたのだけれど生徒が廊下を走る音や話し声が聞こえてしまって集中出来ずに本片手に自室を飛び出した。
湖の近くで読もうと歩いていると葉は枯れて無いが大きな巨木が視界の端に映る。
「良い場所みーっけ」
学校から少し遠いせいかそこには生徒の姿は無い。
近くに来るとその木の大きさに圧巻された。
微かに吹く風に細く伸びた枝が揺れる。
一箇所、枝が折れ掛かってしまっているのが目に入った。
これって魔法か何かで治せないのだろうか。
このまま折ってしまうのは、胸が痛い。
折れ掛かってしまっている所を撫でる様に触れると淡い白い光が折れ掛かっている枝を包み込む。
見る見るうちに元の枝の姿に治った。
私、魔法も使っていないのに。
「どうして？」
腕を組んで首を傾げていると鼻から知った生温い感覚。
慌ててポケットから出したハンカチで拭うと赤黒い液体が付く。
最近、鼻血ばっかりだな。
鼻をハンカチで押さえながら木の下に行く。
「少しだけ本読ませてね」
幹を背もたれにして座る。
脇で挟んでいた本を膝の上に置いてページを捲る。
魔法の目。
その他にも様々な魔法生物の目に関する事が記載されていたが私が探している。
『甦生の眼』については、今の所載っていない。
「はずれかー」
本から目を離して空を見る。
雲が多い空。
薄っすらと見える太陽。
膝の上に置いている本のページが風で捲れる音が聞こえるが私は、呆然と流れる雲を眺めてた。
空に向かって手を伸ばしてみる。
雲にも空にも届かないのに。
暫くそうしていると何故か細い枝が私に向かって来た。
握手する様に枝を握る。
「こんにちは。私は、A・ノジェイス・ローレンって言うの」
名前を言ってみるが返事は無い。
返事の代わりに私の頭を撫でてくれる。
不思議な木。
枝が私の頭から離れると今度は、膝の本のページと私の目を交互に差した。
すぐにページに目を向けると私が探していた『甦生の眼』についての文章が沢山書かれている。
「ありがとう！探していたんだ」
幹を撫で、ページに目を落とした。
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ぷぷぷ - ダンブルドアって書かないのはあえてなのかな (8月22日 8時) (
レス) @page10 id: 5bee2b7465 (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - フォールさん» フォール様初めまして！コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです。なかなか更新は出来ませんが生一杯頑張りますので完結まで長いと思いますがよろしくお願いします。 (2023年1月23日 21時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - めっちゃおもしろいです！どんな展開になるのか続きが楽しみです！！応援してます！ (2023年1月23日 20時) (レス) @page24 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
アルマジロ(プロフ) - 箱さん» 箱様、初めましてアルマジロです。コメントありがとうございます。箱様の素敵なコメントに凄く嬉しくて飛び跳ねそうです。これからも子の作品をよろしくお願いします。 (2023年1月18日 18時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2023年1月10日 23時
