〜32話〜 ページ33
「そう言えば東京 雪が降ったんですね」
森久保「そうそう 2日前かな？ Aちゃんが帰って来る日じゃなくて良かったよ」
「そうですよね 飛行機降りられないですし」
森久保さんの運転で自宅に向かう。
久しぶりに見る東京の街並みを窓から眺めていると車は信号で止まった。
森久保「それ付けてくれてるんだ」
「あ、返しますね」
首元にあるネックレスにある指輪は出発する時に森久保さんから預かっていた物。
森久保「向こうでナンパとかされなかった？」
「きちんと私の彼氏はこういう人ですって自慢してやりましたよ」
そう言うと森久保さんが笑う。
森久保「Aちゃんらしい」
「明日のライブ 本当に私が行って良いんでしょうか」
森久保「Aちゃんには来て欲しいな」
「席は遠くで良いので」
森久保「そう言うと思って2階席にしてあるから大丈夫だよ」
「ありがとうございます 今日午後からリハでしたっけ」
森久保「うん どこか行きたい場所ある？」
「拓斗の所に」
森久保「俺は行かない方がいい？」
「森久保さんも来て下さい 拓斗 メジャー見てたんです」
森久保「そっか それなら会いに行かないとな」
自宅から拓斗のお墓に目的地が変わった。
目的地であるお墓は日の当たらない所なのかまだ所々に雪が残っていたが拓斗のお墓は太陽の光を浴びて輝いていた。
森久保「凄く穏やかな所だね」
「いつもアイデアとか作成に行き詰った時にここに来るとなんか落ち着くんですよね」
拓斗のお墓前に行くとまだ綺麗な花が添えられていた。
そこに私のお花も添え、手を合わせる。
拓斗の夢、少しづつ叶えられてるからこれからもずっと見守っていて欲しい。
「「ありがとう」」
そうどこから拓斗の声が聞こえた気がした。
目を開けると隣に立っている森久保さんに目がいく。
私よりも長く拓斗と話をしているみたい。
「森久保さん ありがとうございます」
森久保「ちゃんと拓斗くんの魂が入ったアコギ使わせて貰うこと伝えれて良かった」
「明日のライブちゃんと成功させなきゃですね」
森久保「うん その為にも今日の最終リハ頑張るよ」
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アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» コメントありがとうございます!また森久保さんの話書こうと思っているので是非見て下さったら嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2021年11月4日 17時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - とっても面白くて浪川さんの作品からいつも更新を楽しみにしていました！！リクエストというほどでは無いですが森久保さんが大好きなのでいつかまた書いて下さったら嬉しいです。今後も応援しています！ (2021年11月4日 0時) (レス) id: a5eec28c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2021年10月2日 22時
