〜28話〜 ページ29
「2日間もスケジュール調整して下さってありがとうございます」
隣で運転してくれている浪川さんに言う。
この2日間、浪川さんは私のわがままに沢山付き合ってくれた。
浪川「スッキリした？」
「だいぶスッキリしましたよ 特に滝行なんて」
浪川「まさかあんな所で出来ると思わなかったよ」
「浪川さんもやれば良かったのに」
浪川「おじさんがあんなのやっちゃうと死んじゃうからね？」
「そうですね」
2人の笑い声が車内に響き渡る。
浪川「家とか平気なの？森久保さんと隣なんでしょ？」
「まぁ、そこは何とか顔を合わせない様に頑張ります」
引っ越し費用が貯まり次第すぐに引っ越そう。
今度は職場に近い所で探すかな。
浪川「まさか森久保さんに彼女かー」
「びっくりしましたよ あんな綺麗な背の高い彼女さんがいるなんて」
浪川「声も可愛かった？」
「声ですか？そうですね 少し女性にしては低いかなって思ったぐらいで」
浪川「声優さんなのかなぁ」
「どうですかね 浪川さん 次の信号を右でお願いします」
浪川「はーい」
鞄の中からスマホを取り出すとお師匠からの不在着信。
「すみません ちょっと電話しても良いですか？」
浪川「森久保さん？」
「いえ 職場です」
浪川「いいよ 俺静かにしとくね」
「ありがとうございます」
画面をタップしてスマホを耳に当てる。
3コールぐらで出た。
「もしもし 佐久間です」
「「Aか 夜遅くにすまんな」」
「夜遅いってまだ19時ですよ」
「「わしにはもう遅いんじゃ」」
「そうでしたね それで何かあったんですか？」
「「去年 Aが海外のアーティストに作ったギターあったろ」」
「あーありましたね」
「「もう1年経つからそのギターを少し見て欲しいのと新しいのを作りたいからそれの打ち合わせがしたいって今日電話があってな」」
「今 作っているアコギが後色を付けるだけなので今週の金曜日には向こうに飛べます 向こうの連絡先も分かるので私からメールしておきますね」
「「分かった」」
電話を切る。
浪川「急な用事だった？」
「浪川さん お願いがあります」
浪川「ん？」
「私の作ったアコギ 森久保さんに渡しといて下さい」
ネオンでキラキラと輝く東京の街並みを見ながら言う。
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アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» コメントありがとうございます!また森久保さんの話書こうと思っているので是非見て下さったら嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2021年11月4日 17時) (
レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - とっても面白くて浪川さんの作品からいつも更新を楽しみにしていました！！リクエストというほどでは無いですが森久保さんが大好きなのでいつかまた書いて下さったら嬉しいです。今後も応援しています！ (2021年11月4日 0時) (レス) id: a5eec28c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2021年10月2日 22時
