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〜16話〜 ページ17

森久保「ほーら帰るぞー」

聞きたくても今の森久保さんに聞いてもきちんとした理由は返って来ないと思って辞めた。

自宅のマンションに着くと何故か森久保さんは私の部屋の前までついて来る。

「森久保さんのご自宅はあちらですけど…」

森久保「Aちゃん お酒呑めるしょ」

「呑めますけど流石にこんな時間から呑んだら明日の仕事に影響してしまうので」

森久保「いいからいいから」

私の手に持っていた鍵を奪って鍵を開けて部屋の中に入って行ってしまうので後を追いかける。

「ちょっと!森久保さん」

リビングに入るとソファの上で寝転がっていた。

呆れてため息を1つつきながら森久保さんの顔を見ると案の定夢の中に入っている。

丁度、ソファに掛かっていたブランケットを体に掛けてあげると森久保さんの隈に目がいった。

「声優さんって私の仕事の何十倍も大変なんだろうなぁ」

濃くなっている隈を人差し指で撫でるとくすぐったかったのか寝返りをしてしまった。

さてと、私もお風呂に入って寝ますか。









Morikubo Showtaro side

嗅ぎ慣れない清潔感の匂いに目を覚ました。

体を起こすと頭が痛むので手で押さえていると自分の肩から何かが滑り落ちた。

ブラウンのブランケット。

俺、こんな色のブランケット持ってた?

それにソファの色もこんな可愛らしいベージュでは無かったはず。

まさかとは思い部屋中を見渡すと見た事の無い部屋だ。

森久保「やった」

片手で押さえていた頭を両手で押さえる。

昨日の夜からの記憶が一切無い。

誰の部屋なんだ。

もう一度、顔を上げて部屋を見渡すとどこか自分の部屋と同じ間取りに近い。

ソファの前にあるテーブルに1枚のメモと鍵が乗っていたので手に取る。

「森久保さんへ おはようございます ここは私の部屋ですので怪しい所ではないので安心して下さいね 私は仕事に行くので部屋の鍵は閉めてポストに入れて置いて下さい 後 少ないですが朝ご飯を作ってあるので体調が良かったら食べて下さいね 佐久間」

今すぐにでも彼女の職場に行き謝ろう。

作ってくれた朝ご飯を食べてから。

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アルマジロ(プロフ) - 豆腐さん» コメントありがとうございます!また森久保さんの話書こうと思っているので是非見て下さったら嬉しいです!これからも頑張ります!! (2021年11月4日 17時) (レス) id: b1fa09fe0f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - とっても面白くて浪川さんの作品からいつも更新を楽しみにしていました!!リクエストというほどでは無いですが森久保さんが大好きなのでいつかまた書いて下さったら嬉しいです。今後も応援しています! (2021年11月4日 0時) (レス) id: a5eec28c4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2021年10月2日 22時

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