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A>杏寿郎
口を開くとそれを塞ぐ様に接吻をされる。
呼吸が出来ないぐらい激しく。
胸を押すがびくともしない。
目尻から落ちる涙。
杏寿郎>すまない 泣かせるつもりじゃ
A>落ち着いてください
頭をゆっくりと撫でる。
杏寿郎>少し頭を冷やしてくる
そう言って立ち去ろうとする杏寿郎さんの着物の袖を引っ張った。
A>杏寿郎 私は貴方様の事が愛おしいと思っております
袖を振り切ってそのまま部屋を出て行ってしまった。
その瞬間 涙が溢れ出た来た。
自分とは恋仲にはなれない。
そうはっきりと分かった瞬間 何かが切れた音がした。
壁にかけてある刀を手に取って隊服に身を包んで夜の森に飛び込んだ。
千寿郎>兄上と炭治郎さん ここ数日 Aさんのお姿が見えないのですが何か知っていますでしょうか?
珍しく三人で街を歩いていた時の事だった。
千寿郎くんが言い出した。
杏寿郎さんが女性と門から出て来たあの日以来Aさんの姿を見ていない。
鎹鴉に聞いても分からないと。
竈門>俺も分からないです
少しだけ鼻に匂った香り。
それは悲しい匂いだった。
しかも匂った先の人は杏寿郎さんだ。
二人に何かあったのか。
たまたますれ違った隊士がいた。
俺達三人にも聞こえる声。
「なぁ!天城Aさん!めっちゃ綺麗だよな」
「でももうすぐ柱辞めて 華族に嫁ぐらしいよ」
「え!華族かぁ〜確かにあれぐらい綺麗な人には縁談の話いっぱいきそう」
隣にいた杏寿郎さんの顔を見ると冷静な顔をしていたがどこか悲しそうな顔をしていた。
「最近 任務で会ったんだけど凄い強かった 一人で鬼全部倒しちゃってさぁー」
「炎柱だしな!」
千寿郎>兄上 Aさんと何かあったのですか?
杏寿郎>何も心配するな!何もないぞ!だが少し帰っていないのは心配だな!
前から綺麗な着物と化粧をした人が歩いて来た。
隣には華族だと分かる様な男。
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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年11月1日 23時