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A＞何を買いに行っていたのですか？
千寿郎＞兄上とAさんの髪紐を作ろうと思っていまして
A＞私も作りたいです！
3人分の髪紐を作る為の材料を買ってから屋敷に戻った。
千寿郎＞夕餉を作りますね
A＞はい 私 部屋で作りますね
千寿郎＞待ってください
A＞？
千寿郎＞その兄上には内緒にしておきたくて
A＞分かりました サプライズですね
千寿郎＞はい
A＞バレないように頑張ります！
部屋に戻って髪紐を作っていく。
薬のおかげでだいぶ体の痺れも感覚も戻ってきたな。
本当に胡蝶さんは凄い人だ。
その日の夕餉には師範は現れなかった。
きっと任務が入ったのだろう。
まだ階級が下の私には任務はそんなに入らない。
千寿郎＞そう言えばAさん 今階級はいくつなのでしょうか
A＞もう鬼殺隊に入って2ヶ月ですけどきっとまだ癸でしょう
千寿郎＞見せてくれませんか？
A＞階級を示せ
手に現れる階級は戌。
千寿郎＞凄い！もう戌まで
A＞え
ついこの間まで癸だった。
千寿郎＞すぐに甲までいきそうですね
A＞そんな実力 私にはないです
千寿郎＞でも兄上がAさんはとても強い剣士になるって言っていますよ
A＞師範 私には言ってくれないですけど…
いつも「まだまだ！！これじゃあ柱になるなんて1万歩だぞ！」
そう言っているのに。
半年後の皐月。
A＞やっと出来ました！
綺麗な色をした髪紐が出来上がった。
千寿郎＞とっても綺麗です！
A＞千寿郎くんが細かく教えてくださったり手伝ってくれたので上手く出来ました
千寿郎＞本当に兄上が言っていたように飲み込みが早いです
A＞ありがとうございます
千寿郎＞今日は帰って来るんですよね
A＞はい その様に昨夜任務で会った時言っておりました
半年後 私の階級は甲まで上がった。
柱には入りたくない。
私が入る時は九人の誰かが欠けた時に入らなきゃいけないから。
この間 偶然十二鬼月に遭遇し頸を落としたから階級が甲になったのだろう。
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作者名：アルマジロ
| 作成日時：2020年10月29日 11時
