【鬼滅の刃】灰になる 【煉獄杏寿郎】

36 ページ36

千寿郎＞Aさん！！

私の体を掴んでくる千寿郎くん。

そして炭治郎くんまでもがここに入ってくる。

A＞私の体はずっと昔から傷だらけです 今更そんな事を言わないでください！

炭治郎＞ちょっと！

A＞後自分の事をいつまでも弱いと言わないでください！私だって弱いです！あの上弦の鬼の頸すら切れませんでした！しかも、杏寿郎さんの左眼を奪われて！

勢いよく喋り過ぎたのか口から血が溢れ出た。

血が杏寿郎さんの頬に落ちる。

千寿郎＞Aさん！！

炭治郎くんがすぐに手拭を渡してくれる。

A＞っごほ いいですか 貴方は強いです！強くて優しい人です！

杏寿郎さんの大きな目から涙が落ちる。

A＞はっ！す、すいません 私 無礼な事を言って…

抱きしめられる。

杏寿郎＞A ありがとう

A＞隊服に血が付いてしまいます！

杏寿郎＞君のおかげで俺は強くいられるのかもな

A＞私は貴方様の傍にずっといると決めているので

杏寿郎＞ありがとう ありがとう

千寿郎＞Aさん 血が

杏寿郎さんから離れる。

手拭が真っ赤に染まってしまっている。

A＞大声で、喋ってしまったからでしょうか

炭治郎＞胡蝶さんの所に

A＞いえ、大丈夫です

炭治郎＞無理はしないでください

A＞ありがとうございます 3人共また私の鍛錬に付き合ってくださいね

善逸＞もちろんですよ！

炭治郎＞はい！

A＞私はまだ強敵と戦わないといけないので

杏寿郎さんと千寿郎くんの手を引く。

千寿郎＞え？

杏寿郎＞A？どこに

A＞槇寿郎様の所です

槇寿郎様がいる部屋の前に立つ。

閉まっている襖を開けるといつもの様に布団の上で横になっている。

A＞槇寿郎様

槇寿郎＞運が良かった ただそれだけだ

A＞臆病者

私の声が響く。

A＞いつまでもその様な姿でいて瑠火さんは喜ぶと思いますか

槇寿郎＞他人がうちに口を突っ込むな！

杏寿郎＞父上 Aは俺の嫁になります

ようやくこちらを向いてくれた。

A＞槇寿郎様の気持ちは分かります 私も杏寿郎さんを最前線で戦わせるのは嫌です 今すぐにでも柱を辞めて頂きたいと思っております

杏寿郎＞A

A＞ですが 強い人間は弱き人を守らなければなりません それが強く生まれたものの使命です

37→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す