【鬼滅の刃】灰になる 【煉獄杏寿郎】

35 ページ35

私と杏寿郎さんが祝言を挙げている。

2人とも笑って楽しそうに。

周りにいる槇寿郎様と千寿郎くんも。

きっと私は死んでしまったのだろう。

黄泉の国へ行く道の途中かここは。

槇寿郎様の隣に瑠火さんのお姿。

「Aさん 貴方はまだこちらには来ていけませんよ 煉獄家を頼みました」

A＞っ！！！！！はっ！！っぐ

勢いよく体を起こしたから全身が痛い。

息切れと額から大粒の汗が落ちる。

A＞はぁ、はぁ、はぁ

ここはしのぶちゃんの屋敷。

寝台が他にもあるが寝ているのは私だけ。

3人は‥‥杏寿郎さんは。

どうなって。

開いている窓から蝶が入ってくる。

それと同時に何か聞きなれた声が耳に入る。

善逸＞俺が先に入るんだ！！今日も綺麗な花見つけたからAさんにあげるの！

伊之助＞俺のが綺麗だ！！アイツも喜ぶ！

扉が勢いよく開く。

炭治郎＞Aさん

A＞おはようございます

挨拶をすると3人に抱きしめられた。

善逸＞よがっだぁぁぁ！！

炭治郎＞目を覚まさないかと思ってました

伊之助＞また修行してくれよな！

善逸＞何言ってんだよ 伊之助

伊之助＞あぁ！？

炭治郎＞2人ともやめろよ

A＞炭治郎くん 私はどれぐらい寝ていましたか

炭治郎＞今日で3ヶ月です

A＞3ヶ月ですか…そう言えば杏寿郎さんは煉獄家に帰られていますか？

3人が少し困った顔をした。

炭治郎くんから衝撃的な話を聞いた途端 蝶屋敷を飛び出した。

裸足と浴衣。

後ろから炭治郎くん達の声が聞こえるが無視して走る。

善逸＞あ、あの人！速くない！？3ヶ月寝てたんだよ！

炭治郎＞Aさぁぁぁあああん！！！

伊之助＞やっぱアイツつえぇ！！


煉獄家の庭がある方に高くそびえたつ塀を飛び越えた。

トンッと石の上に降りると目の前にいる杏寿郎さん。

そのまま杏寿郎さんの顔を殴った。

拳も心も痛い。

A＞大怪我して治っていない状態で鬼狩りに行っているんですか！！

しかも左眼に眼帯をしている。

片眼が見えない状態で鬼狩りなんて死だ。

1番自分が分かっている。

千寿郎＞Aさん！？

杏寿郎＞俺は弱い 君を傷つけてしまった

倒れている杏寿郎さんの上に馬乗りになって隊服の襟を掴む。

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す