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A>後片付けはしておきますので先に上がって下さい

「オーナーも早く帰って下さいねぇ」

「また朝までここにいるのとかは駄目ですからね!」

A>はーい

最後に店を出て行く写真を店先で見送ってからシャッターを降ろそうとしたら革靴が走って来る音が聞こえた。

その音の方を見ると今朝 会った煉獄杏寿郎さんの姿。

彼は私の目の前で止まりまだ息の整っていない体でこう言った。

煉獄>もう店は閉まってしまったのか!

A>‥‥もしかしてケーキを買いに?

煉獄>君の作ったブラウニーを職場に持って行ったら殆ど同僚たちに取られてしまって

A>そうだったんですか 煉獄さんとかお時間ありますか?

膝に手をついて下を向いていた顔が上がり少し意味が分からない様子で大声である!と答えてくれた。

A>お店の中へどうぞ

ベルの付いたドアを開け中に招き入れる。

そして店の奥に続く扉を開けるとカウンターそして席は一つ。

煉獄>ここは

A>秘密の部屋ですって言っても仲の良い友人と話す為に作った場所ですけど

恐る恐るカウンター席に座る煉獄さん。

A>すぐにお持ちしますね

一度 部屋から退出し試作品で作っていたフォンダンショコラをお皿にのせて生クリームと少しのカットしてある苺 最後にミントを添える。

A>お待たせしました コーヒー淹れますね

煉獄>これは店の商品か?

A>いいえ これは試作品でして

煉獄>む!これで試作品なのか

A>はい 少し温め直しているので熱いかもしれないので気を付けて下さいね

全自動コーヒーメーカーの電源を入れてコーヒーを淹れる。

私は目が覚めてしまうのでミルクにしよう。

冷蔵庫の中に入っている牛乳を取り出してコップに注ぎ電子レンジで温める。

煉獄>その…君の店は凄く有名なのだと同僚に言われた

A>有り難いことに有名になっちゃいました どうぞ お砂糖とミルクは入れますか?

煉獄>砂糖を二つ貰おう

A>はい

角砂糖二つ入ったコーヒーをカウンターから渡す。

A>どうぞ 食べてみて下さい

煉獄>うむ!いただきます

フォークで半分に切ると中からチョコレートソースが出てくるその光景に目の前にいた煉獄さんは目を輝かせて見ていた。

まるで自分が初めて見た時の様に。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年12月9日 20時

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