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一口 二口 口の中に入って咀嚼をしてる様子を温めたミルクを飲みながら見る。

こんなに美味しそうに食べる人久しぶりに見たなぁ。

A>美味しいですか?

煉獄>あぁ!素晴らしい!

A>良かったです

煉獄>これから明日の仕込みとかなのか?

A>いえ 明日の仕込みはもう終わっているので店の戸締りをしたら帰れますけど

煉獄>家まで送って行こうと思ったがそう言えば君はバイクだったな

A>はい それにここから家まで一時間程かかりますから

煉獄>一時間もかけてここに来ているのか?

A>最初の頃はこの近辺に住んでいたんですけど都会の生活が自分には会わなくて少し離れた所に住んでます

煉獄>落ち着いていられる場所が体的にもいいしな

A>煉獄さんはここからどれぐらいの所に住んでいるんですか?

煉獄>俺は15分程度だな

A>じゃあ 送りますよ!

今日会ったばかりなのにグイグイ来る女だと思われてしまわれたかな。

絶対に思われているに決まってる。

煉獄さんの顔を見ると笑いを堪えていた。

A>煉獄さん?

煉獄>あ、いや 君が面白い顔をするからな

A>ごめんなさい はしたない顔をお見せしてしまって…

煉獄>俺の家はここなんだ 君の帰る道と一緒か?

そう言ってスマホの画面を見せてくれるが目が悪いので一度カウンターから出て煉獄さん隣に立ってスマホを覗かせて貰う。

A>はい!ここなら帰る道沿いなのでダイジョウブデ…ス

横を向いた瞬間 凄く整った顔が思ったよりも近くにあって最後の言葉がカタコトになってしまった。

A>っわ!ごめんなさい!

煉獄>問題ない!

A>わ、私 戸締りと着替えだけして来ますね!

また煉獄さんに笑われて部屋を出て休憩室に入った瞬間 腰が抜けてしまい床に座り込んでしまった。

視界一杯に映った煉獄さんの顔を思い出すと顔に熱が集まる。

A>目 綺麗だったなぁ

深呼吸してから立ち上がってロッカーを開け着替える。

その後は店内の戸締りをしてから煉獄さんのいる部屋に戻るとスマホを触っていたがすぐに手を止めこちらを見てくれた。

振り向いた瞬間に時期でもないのに桜の香りがした気がした。

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作者名:アルマジロ | 作成日時:2020年12月9日 20時

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