赤色で私を染めてください

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「あれ 今日 半休取ってたの？」

A＞うん 昨日 大学時代の友達の結婚式だったから

「へぇ〜 結婚式ね 懐かしい」

A＞また旦那に不満でも

「えぇ 毎日ね」

A＞結婚してよかった？

「うん 毎日 愚痴は言うけど幸せだもん」

A＞そうだよね 好きな人だし

幸せ。

羨ましいな 私もデートとしかしたい。

「大丈夫だって Aもちゃんとできるからさ」

A＞そうだといいなぁ

「さ 仕事しよ」

A＞はーい

コンビニで買ったブラックコーヒーを１口飲みながら仕事をする。

帰ったらもう彼はいないのだろうか。

いてほしい。

そんな気持ちになった。

何故だろう。

半休のおかげで仕事が終わるのは早かった。

スーパーに寄って少しだけ買い物をして家に戻る。

ポストの中に鍵はなかった。

A＞ぬ、盗まれた？

とりあえず 部屋に行こう。

ドアノブをひねると開く。

玄関にある革靴。

まだ 帰ってなかったんだ。

リビングの明かりがついている光景。

今まで一度も見たこと無かった。

この部屋に他人の人がいること。

ドアを開けるとイヤホンをしてパソコンを触っていた。

はじ＞あ おかえりなさい

A＞ただいまです まだ帰って

はじ＞鍵 盗難にあうの怖かったんで今すぐ帰って方がいいですか？

A＞あ、いえ その・・・・

下の床を見つめる。

はじ＞？？？


A＞夜ご飯 一緒に食べませんか 嫌なら全然断ってください

はじ＞ップ はい 食べに行きましょう

笑われた。

顔を上げるとパソコンを片付けているはじめしゃちょーさん。

A＞まだ作って

はじ＞今日のお礼のこともあるんで食べに行きましょう

連れて来られた先は個室の高級焼肉。

外見から高そうだった。

東京だし。

財布の中身は入ってる。

大丈夫。

はじ＞こういう所 あまり来ないですか？

A＞はい

はじ＞何飲みますか？

A＞オレンジジュースで

はじ＞案外 可愛いの飲むんですね

A＞じゃ、じゃ烏龍茶で

はじ＞いいですよ オレンジジュースで

また笑われた。

恥ずかしい。

はじ＞烏龍茶とオレンジジュースで

「かしこまりました」

A＞・・えっと

はじ＞改めて自己紹介しますね YouTubeで動画を上げて仕事をしている はじめしゃちょーです

その仕事がYouTuberと言うのか。

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