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外はいつの間にか雨が降ってきていて、水滴が窓を叩く音だけが教室に響いていた。
オロオロしてる真名部くんに、何て声をかけていいかわからない感じのクラスメイト達。
そんな中で最初に声をかけるのは、やっぱり私だった。
A「私も、いつか間違って同じ事しちゃわないとも限らないし、たまたまそれが今日真名部くんだっただけだと思ってるから、私は真名部くんの事、責める気ないよ」
真名部「……Aさん…」
A「真名部くんも反省してるしさ、もう座って皆と一緒に食べよう?」
私が静かな教室の中でそう言うと、周りも私に口を揃えてくれた。
ローコ「そうだよね。私ももしかしたらいつかこぼしちゃう事あるかもしれないし」
メイア「他のメニューが無事だっただけでもありがたいと思わなきゃね」
男子「まぁこんな事滅多にないしな」
女子「やっちゃったものは仕方ないもんね」
正直皆の前で事を収められるような上手い事を言える自信は無かったのだが、皆のフォローのおかげで何とかなったようだ。
「別に気にしてないよ」とか
「皆も許してあげて」など
他にも言おうと思いついた言葉もあったけれど、それらはどれも無理があると思って言わないでおいた。
真名部「……ありがとうございます…」
真名部くんは申し訳なさそうに席についた。
真名部(僕はAさんにこんなに冷たくしているのに、どうして……)
どうしてあなたはこんなに、僕に優しく接してくれるの……?
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野生のスタッフ(プロフ) - 【作者コメント】 2014年9月26日最終更新→2016年8月13日非表示になってた画像を再度表示させる為更新 (2016年8月13日 14時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» どういたしまして(゜_゜>) 頑張ってください。 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» 応援ありがとうございます。 とても励みになり、先ほど無事にこれの続きのパート7を投稿できました。 ありがとうございます! (2014年5月28日 15時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» 私の友達でもいるんです。その子はいつもキラキラしてて笑ってて… 無理しない程度に頑張っていただければ幸いです。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» はい。病人です(^^;) でも心はまだ元気なのでたぶんまだ大丈夫ですw 応援ありがとうございます! (2014年5月19日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月13日 19時