真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子６

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そんな事があってから次の週を迎え、

４時間目が終わり、私は教科書やノートを机の中にしまった。


平日の学校でのお昼ご飯は特別な事がない限りは栄都も天河原も給食だ。


私のクラスでは給食時は席が近い者同士で机をくっつけたりくっつけなかったり、教室の中でなら好きにして食べて良い事になっている。


今日の給食当番は真名部くん達のグループのようだが、真名部くんはそれを忘れているようで、まだ給食当番の仕事をしに行っていない。


読矢「真名部、給食当番」


真名部「あ、すみません忘れてました。今行きます」


真名部くんは同じグループの読矢くんに声をかけられ、急いで給食当番の仕事をしに教室を出ていった。


給食当番は給食が入っているバケツや食器が入っているケースなどを１階の給食室から教室に運び込み、皆の分をよそって席にそれぞれ運ぶという役割があり、まさに今真名部くんはその作業をする為に給食関係の物を取りに１階へ降りていった。


それから数分後の事だった。


ガシャ――ン！

ザバ――ッ

びちゃ―っ


私は教室でいつものように給食当番の人が給食を用意するのを待っていると、廊下からいきなりものすごい音がした。


もちろんその音に驚いたのは私だけではなく、教室から廊下までどよめいていた。


女子「ちょっと今の音何ー？」


女子「何かこぼした音じゃなかったー？」


私はとても嫌な予感がした。


気になって他の生徒に混じって廊下に出て行ってみると、


なんといつも使っている階段が謎の汁まみれになっていた。


汁だけではなく、ニンジンやジャガイモ、お肉などが散らばっている事や、

給食が入っていたと思われるバケツが踊場に転がっているのが目に入り、

階段いっぱいにこぼれているその謎の液体は給食の１つだという事、


そして、誰かが不幸にも給食のバケツを階段で落としてしまい、盛大にこぼしぶちまけてしまったという事が伺えた。


そしてその場所に、びっくりしてほうけてしまっている真名部くんが居た。

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