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皆帆「ただ、僕にふくろうのような視力や聴力は無くても、暗闇の中でも何かを頼りに何かを見つける事はできるよ。考える事なら暗闇の中でもどこでもできるんだ」
A「………」
『考える事なら暗闇の中でもどこでもできる』
和人のその言葉が私の心に残った。
A「そうだね。和人の言う通り。暗中模索って言うしね」
和人と話している間にすっかり日は沈み、かろうじてお互いの顔を確認できるくらいの暗さになっていた。
A「…てっきり、天河原においでよとか、来てもいいんだよって、そういう励まし方をしてくれるのかなって思ってた」
皆帆「だって言ったってAは来ないでしょ」
A「…うん」
よくわかっているなと思った。
私の中にその選択肢は1mmも無い。
皆帆「それに僕の予想通りなら、今その問題から逃げて転校したとしたら、Aは一生後悔する」
皆帆「確かに僕はAと同じ学校に通いたいし、一緒に中学校生活を送りたい。だけどAには後悔してほしくないから、今の状態では来てほしくないかな」
A「……和人…」
皆帆「僕はAが大好きだから、Aには自分が越えるべき壁を自分で乗り越えて、その上で笑顔で居てほしいんだ」
A「………」
皆帆「ま、必要に応じて助けたり癒してあげたりはしたいけどね」
隣でそう言ってくれる和人が、何だか頼もしく見えた。
私はそんな和人の腕に寄り掛かった。
皆帆「!」
A(和人は本当に私の事、大切に思ってくれているんだな……)
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野生のスタッフ(プロフ) - 【作者コメント】 2014年9月26日最終更新→2016年8月13日非表示になってた画像を再度表示させる為更新 (2016年8月13日 14時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» どういたしまして(゜_゜>) 頑張ってください。 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» 応援ありがとうございます。 とても励みになり、先ほど無事にこれの続きのパート7を投稿できました。 ありがとうございます! (2014年5月28日 15時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» 私の友達でもいるんです。その子はいつもキラキラしてて笑ってて… 無理しない程度に頑張っていただければ幸いです。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» はい。病人です(^^;) でも心はまだ元気なのでたぶんまだ大丈夫ですw 応援ありがとうございます! (2014年5月19日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月13日 19時