真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子３

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真名部「弟さんとはそんなに仲良いんですか？」


A「うーん…仲良いどころか結婚するらしいわよ」


私は以前の和人との会話を思い出し、イタズラ心と軽いノリでわざとそんな事を話してみると、真名部くんはわずかな間固まった。


真名部「はっ？！姉弟で結婚できるわけないじゃないですか！３親等どころか２親等ですよ！？」


A「姉弟で結婚できないって事ぐらい私だって知ってるよ。てか真名部くん声大きいっ」


真名部くんはびくっとして声を細めた。


真名部「す、すみません……知ってて結婚とか言ってるんですか？」


A「私にはその気ないから大丈夫じゃないかな。弟が勝手に言ってるだけだし」


真名部「なんだその気ないんじゃないですか…驚かせないでくださいよ…」


A「あの子もわかってて言ってると思うよ。よく一緒に寝たりとかはするけどね」


真名部「！？ 一緒にって…部屋別々じゃないんですか！？」


A「一緒だよ」


真名部「な…」


A「２段ベッドなんだけどね〜。小さい頃はよく一緒に寝てたし、最近でも私の布団入って来る事あるよ。たまに寝ぼけて抱き着いてきたりもする」


真名部「抱き…！？」


A「まぁそういうところも可愛いんだけどね」


私はチラッと真名部くんの方を見てみると、すごく悔しそうに顔を歪めていた。


真名部「…ずるいです。双子だか何だか知りませんけど、毎日Aさんと同じ部屋に居られて…しかも一緒に寝たりとか…」


A「ずるいって…」


A(真名部くんも私とそうしていたいって、思ってくれてるの…？)


真名部「今日は僕が、Aさんを独り占めしますから」


その言葉に不覚にもドキッとしてしまう。


A(まぁ、部屋は同じでもさすがにベッドは別々だろうし、大丈夫…何もあるわけない。あるわけないよね…)

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