【第十三訓】目覚めの朝 ページ20
目が覚めると自室の天井が見えた。
昨日は確か銀と居酒屋にいって…沢山飲んでくっちゃべって…昔の話も沢山して…。
やべえ
『何も思い出せねえ……けどなんかとてつもなくやばいことをしてしまった気がする…』
上半身を起こし頭を抱え寝ぼけている脳をフル回転させるが、いくら考えても全くもって思い出せない。
そんなとき聞き慣れたやつの声が部屋の外から聞こえた。
沖「Aさぁん、起きてやすかぃ?」
可愛らしくいつも俺の後ろをついて来る年下の彼の声にどこか安心すると『起きてるよ』と返す、
控えめに開いた襖の向こうにはいつものように隊服をきてふざけたデザインのアイマスクを首に提げてた総悟が水を持って立っていた。
『まっっっっったく覚えてません‥‥‥』
沖「ふ、は…そうだろうと思いやす。昨日あんた万事屋の旦那におぶられて来たんですぜぃ」
『まっえっえっ…え!!?』
お ぶ ら れ た ?
頭の中の整理がうまくつかない。
俺が?銀に?おぶられた?
ただの幼馴染だと思っていた頃に何度もおぶられているしキスも…うん、してるしハグだって一緒に風呂に入ったりだってしてるし…でも好きって、あいつへの恋心を自覚してしまってはもうダメだ。思考が処理落ちしそうになる。
好きな人の前で潰れて好きな人がここまでおぶって運んでくれた、それだけで胸がいっぱいになって苦しい。嬉しい恥ずかしい好き、全部全部の想いが心の中でぐちゃぐちゃになって訳が分からなくなる。
沖「あんたいま顔すごいことになってますぜ、百面相してる」
小さく笑いながら布団の脇へと座り水の入ったペットボトルを渡してくる。
『んわ、ありがとう総悟、助かる…』
ペットボトルを受け取ると蓋を開け一気にごくごくと飲み干す。
ガンガンとする頭に、ああそういえば昨日は記憶がなくなるほど飲んだんだっけと二日酔いを訴える頭痛に顔を顰める。
402人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 見廻組の零番隊隊長さんとの絡みもっと欲しいです! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
りう(プロフ) - 魅力さん» R18の短編の方で書かせていただきますね。リクエストありがとうございます。 (2018年6月6日 8時) (レス) id: c9b32175c1 (このIDを非表示/違反報告)
魅力 - 神威と本番やって! (2018年6月3日 9時) (レス) id: 0d61db9448 (このIDを非表示/違反報告)
りう(プロフ) - こんぺーとーさん» 遅ばせながら更新させていただきました!これからもご愛読いただければと思います! (2018年5月28日 12時) (レス) id: c9b32175c1 (このIDを非表示/違反報告)
りう(プロフ) - 絢さん» 御返事遅くなってしまい申し訳ございません!ありがとうございます! (2018年5月28日 12時) (レス) id: c9b32175c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りう | 作成日時:2017年8月2日 21時