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びびった ページ8





side 柳田




ドッという鈍い音を立てた後、床に落ちるボール。

AAのサーブは石川祐希の腕を吹き飛ばした。

呆然とする祐希。

いや、全日本の奴ら全員が口を開けて固まっていた。

そんな空気の中、太志はAに話しかける。




小野寺「あれ、なんか大学の頃より速くなりました?パワーもついてる」

「マジ?筋トレしてるからかなー?」

小野寺「でた筋トレ。先輩は何を目指してるんすか」

「えー、ボディービルダーにでもなってみる?」

小野寺「似合いそうっすね。先輩意外と貧乳ですから」

「シバくぞ」




話しながらこっち側に来た彼女は祐希に駆け寄って、腕の心配をしていた。

思ったよりもパワーが出ていたのだろう。




石川「大丈夫っすよ。取り慣れてるんで」

「いえ、あの、私女なんで」

石川「…知ってますけど」

「そうじゃなくて!女だし、ちょっと油断したと思うんです」

石川「…そんなことないです」

古賀「図星か?」

石川「違います!」




古賀さんの言葉を必死に否定する祐希に笑いが起きて、自主練に残ってた奴らが集まってきた。

みんなAに興味が湧いたんだろう。

背はバレー選手としては、そんなに高い訳でもない。

体格も、どちらかというと華奢だ。

いかにも女子体型。

なのに彼女は、スピードとパワーは劣るも、俺と同じようなサーブを打った。




「不意のサーブって結構痛いんですよね。覚悟してないと」

石川「…ちょっと痛かったっす」

「…すみません。氷、いりますか?」

石川「いえ、大丈夫です!あざす」

西田「Aさんのサーブ、カッケーっすね!」

「あ、ありがとう」

西田「俺にも打ってくださいよ!」

「いやいや、男子とは比べ物にならないから!1回見たらもう取れるでしょ?」

西田「そうっすけど…。じゃあじゃあ!トスあげてください!」

「…私まだ女子専属なんで」

小野寺「あげてくださいよ先輩。俺も打ちたい」

「うー、んー、」




威力、精度こそ劣れど、俺のサーブと関田のトスを持った彼女。

なのに何故、彼女は無名なのかすごく疑問だ。

もっと磨けば光り輝く原石なのに。




関田「なんか、上手くなってた」

柳田「思った」

関田「前よりもっとマサさんに似ましたね」

柳田「…まだまだだろ」

関田「そりゃそうでしょ。でも、やっぱすげぇ」

柳田「ああ。ひびった」




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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!はい、読みたいです! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました!だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる?作品名は仲良し芸能界です!高評価お願い! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!!はい!ぜひ!友達申請お待ちしております!! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです!友達になりませんか? (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月23日 21時

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