情報悪魔め ページ42
・
…結果、敗北。
まあ、惜敗だったけども。
石川｢いえーい、勝ったー｣
西田｢やっぱまだまだだなあ！A！｣
｢うるっせーなー！180cmの女にスパイク止められたんだぞもっと危機感持てや！｣
石川｢なっ｣
西田｢はっ？俺は止められてねーし！｣
｢ああ、その代わり拾ってやっただろ！古賀さんと一緒に！もっとわかりにくいところに打て！｣
西田｢…くっそー｣
論破。
負けはしたが、石川くんのスパイクも1本止めたし、有志のスパイクは止められなかったから拾うことに徹底してやった。
腕が痛い。よく頑張ったぞ、私。
そこからチームメイトと少し話して、すぐパソコンに戻る。
バレーしてたときはパソコンなんて好きじゃなかったけど、今ではもう愛してるぜ。パソコン。
西田｢…A、トス｣
｢…あー、関田さんにあげてもらって｣
西田｢関田さんもうクールダウンしてる｣
｢…おっけー、やるか！｣
西田｢おう！｣
有志は最近、私の扱いをわかってきている。
…あんなに耳が垂れたような感じでお願いされたら断れないよ。母性が疼く。
かわいいから許すけど。
私と有志がコートに入ったのを見て、石川くんが走ってきた。
石川｢なんで俺にはあげないのに西田にはあげんの！｣
｢なんでって言われても…｣
石川｢…俺にもあげて｣
｢関田さんにお願いして｣
石川｢あーもー！あげるくらいいいだろ！｣
西田｢祐希さん、嫉妬っすか？｣
石川｢黙れ｣
石川くんにあげないのには理由がある。
それは、石川くんの情報はもう十分すぎるくらい揃っているからだ。
同様に、柳田さんと関田さんと太志。この3人も比較的多い。
Ｖリーガーの人たちはけっこう揃ってるんだけど、有志のだけはどうしても足りない。
だから有志にあげて、どんな感じなのかを知る必要があるんだ。
そんな風には説明すると、
石川｢…情報悪魔め｣
と言ってきた。
なんだと？やるか？喧嘩なら買うぞ？
｢だったらなに？｣
石川｢…なんでもいいんで、俺にあげてください｣
｢…今度だったら｣
石川｢だめ、今｣
そう言って石川くんは私の腕を引っ張って、自分との距離を近くする。
うわ、至近距離で見ると本当に顔整ってんな。
髪の毛ふわふわ。かわいい。
でも待って、この距離は誤解を生む。
まだみんな体育館にいるのに。
｢離して｣
石川｢…情報がほしいからって、俺にはあげてくれないの？｣
｢…わかった！あげる！あげるから離して！｣
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！はい、読みたいです！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました！だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる？作品名は仲良し芸能界です！高評価お願い！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！！はい！ぜひ！友達申請お待ちしております！！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです！友達になりませんか？ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年10月23日 21時
