口説いてる ページ44
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柳田「Aってさ、Vリーグのことにも詳しいの?」
「無知ではないですね。さすがに各チームのキャプテンさんとか、ポイントゲッターには詳しいですけど」
柳田「へぇ、凄いね」
「いえいえ。でも、なんで急にそんなこと?」
柳田「…ドイツ来ないかなって思って」
「…は?」
ドイツ?
ドイツってあのドイツ?
それ以外に何があるんだよって話だよね。
あ、そっか。柳田さんドイツのチームにいるのか。
え、でも、ドイツとVリーグに何の関係があるの?
柳田「Vリーグのことに詳しかったらさ、ドイツのチームでも同じことできるかなって思って」
「でき、なくは、ないですけど」
柳田「うん、だからさ、ドイツ来ない?俺と一緒に」
柳田さんって案外おバカさん?
いやいや、慶應ボーイよこの人一応。
仮にも慶應ボーイが、「うん、だからさ、ドイツ来ない?」とかアホちゃう?
私、そんなに単純って思われてんのかな。
私がポカンとした顔をして柳田さんを見つめてると、関田さんが疲れたーと言いながらやって来た。
関田「A、なんつー顔してんだ」
「ブスとか言わないでください」
関田「言ってねーよ」
柳田「…関田。今ね、全力でAを口説いてるところ」
関田「…は」
「口説かれてません!誤解です!」
だめだこのプリンス。
やっぱ謎のプリンスだよ。何がしたいの!
あわあわしてると、柳田さんが笑って関田さんに説明する。
それを聞いてると、私を勧誘してるのは本気らしい。
本気らしい…。
関田「…で、行くの?」
「いやっ、あのー、私日本が好きでして」
柳田「食わず嫌いでしょ。ドイツもいいとこだよ」
「…仕事も、ありまして」
柳田「向こうでマネージャーする方がお給料いいと思うよ。Aの力だったら」
「話がゲスい」
柳田「…そのくらいほしいっての、わかって?」
なーんてかわいいのこの人。
うさぎみたい。
不覚ながらちょっとキュンとしてしまった。
…くっ、爆ぜろイケメン。
「…そんなに認めてもらえてるなら、私はVリーグでどこかのチームに所属する方がいいです」
柳田「えー」
石川「なんならイタリアに来ますか?」
「どっから入ってきた石川祐希」
神出鬼没、石川。
ほんとどっから出てきたよお前。
しかもなんだ、今度はイタリア?
「イタリアも遠慮します」
石川「えー」
「えーじゃない」
関田「…Vリーグだったら、ウチくる?」
「堺ですか?…山口キャプテン、いいですね」
関田「だろ?」
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!はい、読みたいです! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました!だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる?作品名は仲良し芸能界です!高評価お願い! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!!はい!ぜひ!友達申請お待ちしております!! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです!友達になりませんか? (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2019年10月23日 21時