9話の氷漬け ページ10
《今日から合宿か》
『ああ、共同生活だ』
一人の家で過ごしているよりは、ずっとマシ。だから私は、然程合宿も嫌ではない。
「A!おはよーっ!」
『…おはよう、さくら』
一人きりの道中、不意に後ろから元気の良い声が聞こえてきたと思えば、昨日知り合いたての彼女だった。
「Aも早いね〜」
『まあな、…練習するんだろ?』
「うん!一緒にやろ?」
『…ああ』
それとなく、馴染めばいいと思っていたけれど。何とかやっていけそうな気がしてきた。
*
『…新体操やってたのか。だからあんなに体が柔らかかったんだな』
「そう!私、世界一を目指してるの。Aは何部なの?」
『…バトントワリング』
そこまで思い入れがあるわけでもないが、
何となくという理由で選んだにしては、今となっては愛着のある競技になった。
「ほんと?体操と似てる、嬉しい!」
『あぁ、だから体はそれなりに柔らかい。さくらには負けるけど…』
「そっか〜…って、うわっ!」
『あ…、ごめん』
どうやら、ボールを強く蹴りすぎてしまったらしい。
パスの練習中におしゃべりをするな、と怒られてしまうだろうか。
「うわっ!?」
「あ…ごめんなさい!」
「あはは…大丈夫、大丈夫!」
そしてボールは、キャプテンのほうまで飛んでいってしまったらしい。驚いた顔をしているものの、なにやら嬉しそうだ
「おはようございます!」
「おはよう!朝から早いね、練習してたの?」
「はい!」
『…もう、みんな来てる』
私が指したほうを一瞥すると、キャプテンはすぐに他のメンバーのところに駆け寄っていく。
「皆早くてビックリしたよ、今日からよろしくね!」
「「……」」
そのキャプテンの言葉に、彼らは顔を見合わせていた。
*
「これより一週間、FFIV2アジア予選当日まで、我々はここで強化合宿に入る。
では、改めて自己紹介してもらおう。瞬木、お前からだ」
「はい!瞬木隼人、陸上やってました!」
「陸上?何の種目?」
「…、短距離」
「そっか!だからあんなに速かったのか!」
「あ、うん…」
確かに、彼のスピードは凄かった。あれに追いつける人も中々いないだろう。
「野咲さくらです!新体操の選手です」
それを聞いた雷門の三人は、とても驚いているようだった。
「俺は鉄角真。ボクシングやってた」
「俺は井吹宗正!バスケットをやっている」
…サッカーの日本代表に違うスポーツの選手がいるのだから、当然か。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
106人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2013年8月1日 13時