8話の氷漬け ページ9
雪村side
刹那Aは俺の幼馴染であり、俺が尊敬してやまない人の妹である。
そんな彼女がIJの候補に選ばれた時にはすごく、驚いたものだけれど。
サッカー部でないとはいえ、完璧と謳われる彼女にとってはさほど大変なことでもないだろう。
他の誰が目を背けたとしても、俺だけでも、応援してやりたいと思う。
そんなことを考えている矢先、いいのか悪いのか、彼女の兄から着信があった
「もしもし、雪村です」
「ああ、雪村。よかった、君には繋がったね」
「…君には?」
「うん、さっきAにもかけたんだけど…繋がらなかったから」
…つくづくタイミングが悪いらしい。
彼女は兄からの連絡を、心待ちにしているだろうに。先ほどまで試合をしていたから、恐らく電源を落としていたのだろう。
「それで君に伝言をお願いしたいんだけど…」
「…もうかけないんですか?」
「…うん、迷惑かもしれないからね。もう暫くは忙しいから会いに行けないと、伝えて欲しい」
「…分かりました」
迷惑だなんて、彼奴はちっとも思っていないだろうけど。
俺の立場では変に口を出せないのが、悔しくもある。
「それじゃあ、そろそろ戻るよ。Aのこと、よろしくね、雪村」
「はい、…吹雪さんもお気をつけて」
通話が切れると、俺は大きく息を吐き出した。…毎度毎度間に挟まれる俺の気持ちも、少しは考えて欲しい。などと、思いもするが。
彼女が兄と会えないことを寂しがっているのは、他人の俺でさえわかるのだから
一目でも会えば、吹雪さんにも分かりそうなものだ。
吹雪さんに会えない彼女の寂しさは、きっと吹雪さんにしか、埋められないのだから。
渋々と、俺は手にした端末で彼奴に電話をかけた
『…もしもし』
「…あ、A。ちゃんと──」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時