41話の氷漬け ページ43
「準々決勝の相手が決まった。サウジアラビア代表、サムシールだ」
「個人技はもちろん、集団となって襲い掛かるそのスピードと破壊力は、アジアでも一二を争う強豪。
敵の弱点を必要に攻めて逃さないプレースタイル…ゆえに、アラビアの獅子と恐れられています」
「…アラビアの獅子……」
名前だけで、何やら怖気付いてしまいそうな相手だ。…手強そう。
「明日からサウジ戦に向けて、最後の調整を行う。今日はこれで解散、あとは自由行動とする」
「「!」」
「この機会にせいぜい、サッカー以外の事を消化しておくんだな…」
*
「自由だって!Aはどうする?」
『決まってない。…好葉はどうする?』
「!う、うちも…まだ……」
「予定がないなら、サッカーガーデンのショッピングモールでも行ってみない?」
…ショッピングモールなんてあったのか。この辺りは、どうやらレジャー施設になっているらしい。
『…好葉は?』
「ぁ…ぅ、うん…、…いっしょにいく」
「じゃあ決まり!いこ!」
*
ショッピングモールの洋服屋で、さくらの服選びが始まった。私はあまりお洒落に興味がないが、こうして買い物をするのは嫌いじゃない。
パステルカラーのワンピースを持ったさくらが、鏡の前から此方を振り返った
「うーん…、こっちは?」
『…うん、そっちの方が似合ってる』
「…うちも…そう思う」
「ほんと?じゃあこっちにする!」
*
「思ったより充実してるな〜、このモール。…あ、ねえ、ところで好葉ってどんな条件で雇われたの?」
「…!」
フードコートで食事を終えて、一息ついたところでさくらがそう切り出した。…確かに、私も気になる。
「私は世界最高の新体操チームへの海外留学。私のいた学校って、私にはレベル低くって。
だから…だから、絶対トップになってやるんだ!」
『……』
トップへのこだわり。さくらの頑張る理由。
私が兄さんを超えることを目標にしているのと、似たようなものだろうか。
「Aも海外留学でしょ?バトントワリングの?」
『いや…違う。ただの留学だ』
「…えっ、そうなの?あと二年くらいしたら、高校に入って留学なんて出来ちゃいそうなのに」
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時