34話の氷漬け ページ36
それからもう一つ。張り切り気味だったさくらのプレーがおかしい。
真名部の前に立ち、自分が彼のミスをカバーする。どころか、みんなの前に出てボールを取ろうとする。
挙句好葉の足を踏んだ時は、流石に驚いたけれど…
『…好葉、大丈夫か?』
「ぅ、うん…」
『……』
前半が終了したところで、さくらが私と好葉の元へやってきた。
「…さっきはごめんね」
「!……」
「…まさかとは思うけど、アンタわざとやったんじゃないよな?」
「!馬鹿なこと言わないでよ!ね、好葉!」
「う、…うん……」
…さくらの様子には、何か事情がありそう。
大丈夫だと、いいのだけれど。
『…頑張ろう、好葉』
「……うん」
*
後半が開始し、ボールを相手が攻め上がっていくが、それを神童がカットし、キャプテンへと繋いでいく
「瞬木!」
「!」
しかしキャプテンが瞬木へ出したパスは、相手チーム、…ではなく、さくらによってカットされた
だがその隙を相手が見逃すわけもなく、ボールは奪われ結果相手へのアシストになってしまった。
「しまった…!」
「メガロドン!」
「今度こそ…っ!…くっ、…うわあぁぁ!」
『…!』
そして再び、相手の放つシュートは私たちのゴールへと入ってしまった。…これで、2-1だ。
*
パスを取ったさくらは、また隙をつかれボールを奪われる。
先と同じように、相手はゴール目掛けて上がっていく。…相手にマークされ動けないのが、あまりにももどかしい。悔しい。
「コール!」
「行かせない!」
「お前たちごときにやられるか!」
「!」
「__メガロドン!」
相手キャプテンの放つ必殺シュートが、井吹へとまっすぐに向かっていく
「…ゴールは俺が守る!はああぁぁぁ──ワイルドダンクッ!」
「「!」」
だが、今度は。今度はそのシュートを、井吹が止めてみせた。しかも彼自身の、必殺技で。
「!、やったーっ!」
《…へえ、いい技じゃねえか》
『ああ、…すごいな、井吹。これでゴールは安心だ』
「!、…あぁ!」
__楽しい。こうして、仲間の成長を見届けるのが。お互いに褒め合うことが。
一緒に強くなるという感覚が、とても、面白い。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時