28話の氷漬け ページ30
「…そうだな。契約に縛られて、嫌々サッカーをやってた連中だ。むしろ三人も残ったことに、俺は驚いている」
「そんな…」
『…剣城の言う通りだと思う』
「俺も、そう思う」
「A…、瞬木…」
「チームの事を考えて頑張るのは分かる。でも、踏み込まれたくないこともあるんだ」
「!」
…そう、みんなそれぞれ聞かれたくないことや、秘密にしておきたいことがある。私だって、無遠慮に踏み込まれるのは嫌だ。
「でも…、俺…」
「!そろそろ時間だよ、行かないと…」
「あ、うん…」
*
「…最後にもう一度だけ聞かせてくれ!みんな、本当にこれでいいの?」
「「……」」
「…後悔、しないの?」
「…しませんね。サッカーは僕にとって、何の意味もありませんから」
そう告げた真名部を筆頭に、みんなぞろぞろと行ってしまう。そしてちょうどその時、女子更衣室からさくらと好葉が出てきた。
「…!二人とも、一緒にやろうよ!」
「うちには…、サッカーなんて無理…!」
「ごめんね」
「!」
『……』
…仕方ないだろう。私には、彼女たちを引き止めるような言葉をかけることは出来ない。
*
スタジアムに足を踏み入れると、そこには予想外の光景が広がっていた。
「!」
『これは…』
誰もいないだろうと思っていたスタジアムには、たくさんの観客、そしてテレビカメラが待っていた。
「神童さん!一体どういう…」
「観客も取材陣も、黒岩監督が集めたそうだ。IJの現状を公開すると言ってな」
『……』
「こっちだ」
「「……」」
「行こう、みんな!」
*
「では、これからIJの精鋭による、華麗なるシュートをご覧にいれましょう」
「「!」」
「無論、ウォーミングアップに過ぎませんが。これを機会にどうか、選手たちの顔を覚えてください」
…なるほど。監督は端から、それが狙いだったのか。
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時