14話の氷漬け ページ15
それからずっと、毎日同じような特訓を続けて、
そうこうしているうちに、あっという間に試合当日。
多分私たちはあてになどされていないだろう。
けれど、世界へ行くことができれば。私は、兄さんを超えられるかもしれない。
…そしてアツヤ兄さんの夢を、一緒に。この私の手で。
*
『……』
…あぁ、なんと重たい空気だろう。
真名部が、なにやら財布がないと騒いで、それを瞬木のせいにしているのが原因だ。
……出会って間もないから、仕方ないのかもしれないが。
そんな中、静かに部屋を出ていく剣城の後を追って、私も廊下へ足を進めた
「…お前は……」
『…あの空気の中いたくなかっただけ。キャプテンをよびにいくんだろう』
「…ああ」
それで私たちの会話は終わると思った…が、なぜか剣城は話を切り出してきた。
「…お前本気で戦ってないだろ?」
『…、どうして?』
「お前には実力がある、だがそれを活かそうとしていない。指示に従うだけでは……いや、こんな状況ではそれができるだけでも、幾らかマシだが…」
『…できるなら、している』
…私は"完璧"で在らなければならない。恥ずかしくない程度、人並みでは、意味がない。
「…それはどういう…」
『……、キャプテン』
「…あれ、刹那?」
それ以上の詮索から逃れるよう、私は言葉を遮ってキャプテンを呼んだ。
剣城もその先を聞くのは諦めてくれたようだ。
「…天馬、来てくれ」
「い、一体何があったの?」
『…真名部の財布がなくなったらしい』
「えぇっ!?」
*
「財布がなくなったって本当なの?」
「そうなんです!」
「宿舎に忘れたわけでもないようだ」
宿舎に置き忘れたでもなく、持ってきた財布がなくなったなら盗まれたと思うのは間違いではない。
が、たとえそうであるとしても、だ。
『…なぜ瞬木を疑う?』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時