1話の氷漬け ページ2
ここは寒い、とてつもなく寒い。
降り積もる雪は、私にとってどうでもいいものである
あぁ、そういえばFFIV2が開催されるんだったな…
などと、兄の形見のマフラーをなびかせながらそんな他愛もないことを考える
私はいつか、かつてFFIで優勝した兄さんを超えたいと思っているが、そんな機会は悲しくも訪れない。
ぼんやりとそんなことを考えていると、学校の方から幼馴染の呼ぶ声が聞こえる。
「おーい、A!」
『…何の用だ、豹牙』
「相変わらず無愛想だな…、FFIV2が開催されたのは知ってるだろ?」
『あぁ』
私がそれを思い浮かべていたとは露知らず、されど幼馴染は何やらただごとではない様子。
「あのな、その候補新生IJの候補に…、___お前も選ばれたんだ」
『………嘘だ。冗談ならもっとマシなものを用意しろ』
「嘘じゃない。俺だって、サッカー部じゃないお前が選ばれるのはおかしいと思うけど…」
『バトントワリングと何も関係ないじゃないか』
「俺に言うな」
この不可解さのやり場もなく、致し方なく目の前の幼馴染を睨んでみるも躱されてしまった。
……私が、サッカー?
『第一私は、サッカーなんて正式にやったことすらないんだぞ』
「決まったんだから仕方ないだろ」
『…ふん』
…FFIV2。FFI。兄さんが世界の頂点に輝いた舞台。私から兄さんを、ますます遠ざけた舞台。
…選ばれたと言うのが本当であるならば、これは、チャンスなのかもしれない。兄さんを超える、チャンス。
『…話を聞いてくる』
「ああ、行ってこい。校長室で待ってるってさ」
『…分かった』
……兄さん。兄さんの夢を、私が叶えられるかもしれない。
他の誰でもなく、兄さんでもなく、この、私が。
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天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» うん!でもコメント欄はチャット禁止らしいから(長い)こみゅ~のほう行くね! (2015年2月12日 19時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» わーい\(^o^)/嬉しい~。これからも頑張ろうね!なんか色々 (2015年2月12日 18時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 私が忘れられてたら…とかは思ったよ(笑) (2015年2月2日 23時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» 覚えてるよ~(>.<)わー、でも安心 (2015年2月2日 22時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
天照ノ巫女(プロフ) - デルタ((優嫁さん» パソコン…私のまわりはパソコンが壊れる人が多い!←私のせいなのか!まぁ、でもよかったですよ… (2015年2月2日 21時) (レス) id: 1795f43136 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年8月1日 13時