孤独は時に奇跡を呼ぶ Ⅱ【d!】 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:5,241 hit

本題 Ⅰ ページ3

gr「それで？説明してほしいんだが」

sr「ワタクシ達の目的は姫様の守護です。らっだぁは外政陵の偵察から帰ってきたばかりではありますがしてこちらの任につきます」

数人が相槌をうつように頷く。しかし、睡蓮は目が見えないため、伝わっていない。

グルッペンは一つ咳払いをした。

gr「……続けてくれ」

sr「四族についてお話します。神に愛された寿祇一族。ワタクシたちの主であり、寿祇一族の数が少ないほどひとりあたりの力が増します。力の使い方は……端的に言ってしまえば、命令でしょうか」

rb「命令？」

sr「対象に自分の言ったことを意志関係なく行わせる力です。下家三族、それ以外の人、動植物、無機物の順にかかりにくくなります」

rb「ぁー……それであの鎖切れてたんか」(Ⅰ p20 監視を参照)

切れるはずのない鎖。屈強な軍人であったならまだしも、当時なんの肉もついていなかった彼女では考えられないことだった。

ht「俺……鬼霧一族は？」

sr「武に秀でた一族だったと聞いております。何でも、怒ると手に負えないとかなんとか」

「「あぁ〜……」」

ht「……うん。否定はしない」

それぞれ戦場で鬼神のごとく日本刀を振るうひとらんらんを思い出す。確かに、彼は怒ると手がつけられない場面が多々あった。

sr「ワタクシたち覺來は家司です。特にこれといった力はありませんが……そうですね、他一族に比べ器用であるかと」

gr「続けてくれ」

sr「最後に魄莱(はくらい)一族ですが、今この世に二人しかおりません。現魔女千愛姫(ちあき)とワタクシ達の住まう里の族長のみ。この一族は術に秀でております」

ht「仕えるべき一族が、どうして主の首を狙うわけ？」

sr「……全て、代々伝わる話をしましょう」

ｰｰｰｰｰ
プロットがあやふやすぎで今後内容が変わる可能性がありますが、悪しからず。