孤独は時に奇跡を呼ぶ Ⅱ【d!】 (ページ2)

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使者Ⅱ ページ2

グルッペンはきっぱりと断った。

断られてもなおへらへらとしている男から視線を外し、睡蓮に移す。

gr「睡蓮殿。らっだぁ殿は貴殿らの友人か？」

sr「腐れ縁、とでもしましょうか」

gr「ふむ……らっだぁ殿は外政陵に帰るのか？」

rd「いや、王様にバレそうだったんでこのままとんずらしようかなーって」

あはーっと頭をかくらっだぁ。その横で黙っていた睡蓮の魔力が少し動いた。

sr「すみません。長老から伝達が来ました。グルッペン殿、らっだぁを姫様のそばにおいても構いませんか？」

gr「……構わないが、一度長老殿に会ってみたい」

sr「わかりました。伝えておきます」

しーんと静まり返る会議室。あとはグルッペンの判断だ。

gr「なら……らっだぁ殿、内政陵と外政陵、どっちが柔らかいか？」

rd「うーん、内政陵のほうが厄介っすね。術者の巣窟なんで、軍を動かすんじゃなくて幹部と俺らや姫様含めて4人とかのほうがいいかも」

sha「普通に考えてA連れてくの危なくない？」

rd「いや、姫様居なきゃ入れないんすよ。大昔の厄介な結界のせいで」

gr「……1ヶ月後、内政陵に奇襲を仕掛ける。メンバーは幹部以上全員と客人のみ。準備をしておけ。トントン、兄さんに機構命令を入れろ」

「ハイル・グルッペン」