52.懐かれる人 ページ9
ht side
わん！
ふと、聞いたことのある鳴き声を耳にして声の方向に目を向けると、
Aさんとイフリートが対峙していた
"危ない"、
咄嗟に叫ぼうとした声は喉の奥に詰まった
ht「あのイフリートが、懐いてる？」
イフリートは尻尾をパタパタと振りながら気持ちよさそうに撫でられていた
ht「珍しい」
驚いた。
イフリートは番犬に近く、主人(？)のゾム以外にはなかなか懐かない
みんな最初は唸られたり、噛まれたり、引っ掻かれたりしてた
でも、Aさんは違った
本能的に思った
この人は優しい人だ、と。
ht「この人がスパイなわけがない。」
Aさんを信用するのはそれで充分だった。
Aさんに近づき、イフリートのことを少し話すと、とても驚いた顔をしていた
でも、ふとなにかを悟ったような顔をして
『そっか、君は…』
でも、その言葉の先は遮られ聞くことが出来なかった
？？「イフリート！」
ゾムが来たから。
✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩
zm side
ふと、目を覚ますと隣で寝ていたはずのイフリートがいないことに気づいた。
もし、誰かに迷惑を掛けていたとしたら…
焦るのはそれだけで充分やった
ここに来た当時はイフリートは誰にも懐かんくて…色んな人に迷惑を掛けた
でも、いたずらは全くなくて、聡明な子やった、
こいつも、何か背負ってるんやな。
イフリートには同族の感情を覚えた。
こいつは、俺に似てる。
わん！
はっと目を向けると中庭に尻もちをついたAとイフリートが。
zm「Aが、危ない…」
急いで駆け下り、2人に近寄ろうとしたとき、気づいた
zm「イフが、Aに懐いて、る？」
その光景は、信じられなかった
初対面のAに尻尾を振っているイフリート
近くのひとらんも信じられないような目でAとイフリートを見ている
zm「イフリート！」
わん！
イフリートは俺に反応しながらも、Aから離れようとはしなかった
なるほど、確信した。
イフリートは俺に似てる
zm「…なんや、お前もAのこと気に入ったんか」
やっぱり、Aは特別やわ。
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かなぐ＄an(プロフ) - すこすこのすこです！！応援してます！ (2019年7月6日 16時) (
レス) id: 0d52bdb036 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - え?うつせんせおうぞく?え?じゃあにくしん? 凛月香さん頑張ってください!おうえんしてます! (2019年6月29日 9時) (レス) id: da15e78cef (このIDを非表示/違反報告)
凛月香(プロフ) - にあさん» どこがですかぁー…。でもありがとうごさいます！！私もびっくりしてます(( (2019年5月28日 0時) (レス) id: 7680aed55f (このIDを非表示/違反報告)
にあ - 文才の塊ですか。スパイとはびっくりしました！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: 8ce9273717 (このIDを非表示/違反報告)
ロシス - 凛月香さん» 私じゃなくて、凛月香さんが神様なんです！こちらこそ、よろしくお願いします！！ (2019年5月11日 15時) (レス) id: 235877c413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛月香 | 作成日時：2019年4月2日 12時
