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＊モブがでてきます(1年生:コナー)
優しさの裏側1/ラギー ページ9
｢コナー……｣
待ち合わせの時間はもうとっくに過ぎていて 吹きつける冷たい風に身体はもう芯まで冷えきってしまっていた
彼との出会いは 難しい宿題の資料を探すために立ち寄った図書館で どの資料をみるのがいいのかと困っていた私を見かねて助けてくれた時のことだった
物腰が柔らかく 悩みも不安もしっかり聞いてくれ 道を示してくれる彼を 好きになるには時間がかからなかった
気持ちを伝えようと 思い切って誘ったランチも結果 本人に伝える前に答えを貰ってしまった
自分が惨めで仕方がなかった 少し優しくしてもらったからって 勘違いして 1人浮かれて 舞い上がって 勝手に好きになって
｢あれ…監督生さん…？｣
声をかけられ 反射的に顔を上げる…ラギー先輩だ
｢何してるんスか、こんなとこにいちゃ風邪ひくッスよ｣
それでも無言で俯く私に 痺れを切らしたのか 私の手を取って
無理矢理立ち上がらせようとする
｢こんなに冷えきってるじゃないッスか…はぁ、送るから早く帰りましょ｣
辛い 優しくされるのが辛い
きっと今優しくされたらまた勘違いしてしまう
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作者名：蒼 | 作成日時：2020年5月17日 9時
