チンピラのようなかませのような三下的なナニカ ページ21
門の前に行列が出来ていた。天然の大洞窟を塞ぐように設えられた、大門。
この大門が開くのは軍の出入りの際のみであり、月に一度の頻度らしい。今日は閉まっていた。
その下に、小さな出入り専門の扉が設置されている。行列が出来ているのは、左側の通路。
大方、右側は権力者専用なのだろうとリムルは言う。その左側にしたところで、フリーパスで出入りしている者もいれば、別室でチェックを受ける者もいる。長ったらしいこと。移動時間は無かったのに待つ方が時間取られるじゃない。
＜
「おいおい!魔物がこんなところにいるぜ!まだ中じゃないし、ここなら殺してもいいんじゃね?」
「なあ、何並んでるんだよ!生意気だな、お前ら。殺されたくなければ、その場所譲れ!あと、荷物全部置いていけ。それで今回は見逃してやる!!!」
前は長いし後ろはピーピーとうるさかった。振り返る気にもならない。
「おいおい、エリル、ゴブタ君、何か聞こえないかね?」
「さぁ？」
「はい、聞こえるっすね…」
「前来た時も、絡まれたりしたのかね?」
「当然っす!ここでボコボコにされて、コボルトの商人さん達に拾われたっす!あそこで拾われなかったら、俺、死んでたかもしれないっすね〜」
「…絡まれたんだ、じゃあ、しょうがないか?」
「弱い魔物の宿命みたいなもんなんすよ…」
「だったら強くなりなさいな。よっぽどお優しいものでもなければ、弱者を顧みる事なんてない」
自分よりも弱者を選んで喧嘩をふっかける輩は弱者と相場は決まってる。三下臭が強いのもセット。端的にいうならチンピラだ。こんな輩は久々に見る。名が知れてからはある程度力をつけた自信過剰共か、たまに他の不可侵領海くらいしか絡まれる事はなかった。
「おい!雑魚い魔物のくせに、こっち無視してんなよ!」
「ってゆ〜か、喋るスライムって、レアじゃね?見世物として売れるんじゃね？」
成程苛つく…が、己の矮小さも知らずに喚く様子は哀れにも思えてきた。雑魚に傾けてやる耳はない。
「ゴブタ君…。前に、俺が言ったルール覚えているかね?」
「はい!勿論っす!」
「そうか。では、少し、目を瞑り、耳をふさいでおくんだ!決してこっちを見てはいけない!」
「?なんか良くわかんないっすが、了解です!」
リムルの堪忍袋の緒が切れたらしい。私は人間だと思われているのか小蝿の視界には入っていないようだから離れておく。
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まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» コメントありがとうございます。励みになります😊不可侵領海の名は伊達じゃないですね…！ (2023年4月10日 18時) (
レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - エリル強い。流石だ。無理せず更新頑張ってください！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page12 id: ed35c69c25 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - あはは…。自分今受験シーズン真っ只中なので、時々しか見られませんが、これを楽しみにもうひと踏ん張り頑張ろうと思います。 (2022年12月27日 16時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» あばばばば…正直ネタとして置いていたようなものですがこれからチマチマと書こうかと思います。まおがくファンにお会いできるとは嬉しい限りです。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 最高です。こういうのを待っていました。まおがくの夢小説は少ないのでとてもうれしいです。更新頑張ってください (2022年12月25日 12時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
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