過去 第弐話 ページ31
｢き、君どうしたの！？｣
安吾さんは、私に近寄ってきて、今の状況を聞いた
何で…
私は何でこうなった
自分でも分からなかった
親とかは？と尋ねられても、私にはもう頼れる人がいなかった
黙って首を振ると、安吾さんは私を優しく抱きしめてくれた
暖かかった…
久しぶりの温もりにいつの間にか涙を流していた
そして、私は家を引っ越した
安吾さんが紹介してくれた食堂をやっている小父さんの家
そこには、私よりも小さい子が5人も居た
皆、親を亡くして、織田作之助って人に拾われたと言った
私より小さいのに、その子達はとてもしっかりしていた
たまに小父さんの店を手伝ったりもしていた
その時に、織田作之助さんに会った
小父さんも織田作さんも私を娘の様に扱ってくれていた
そんな毎日が楽しかった
でも、そんな日々が続くと思っていたのが間違いだった
私は、水彩画を始めた
子供達に前描いてあげた絵が上手いと言われて、本格的にやってみれば？と言われて始めた
小父さんの仕事を手伝いながら、お小遣いを貰って、絵の具を買っては街の絵を描いてという生活をしていた
あの日は、少し家から離れた川に行って絵を描いていた
川は日差しに照らされていて、とても綺麗だった
ずっと描いているといつの間にか夕方になっていた
…帰んなきゃ
家の近くに行くと、たくさんのパトカーが止まっていた
そして、立ち入り禁止と書かれているテープが貼ってあって入れなくなっていた
何で…
何で入れないんだよ
警察に気付かれない様に、こっそりと家に入った
そこには、傷だらけで、血塗れの叔父さん
とても部屋が荒らされていた
ま、まさか
皆は…？
二階に上がっても、部屋は荒らされていた
皆の部屋もとても荒らされていて
誰も居なくなっていた
｢君、何で入っているんだ！
ほら、出てって｣
『えっ、うわっ！？』
服を掴まれて、外に追い出された
そこから見えたいつもは止まっていない燃えた後の車
そこから出されたであろう死体は、あの五人の子供達だった
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芥川龍之介
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文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 太宰さんは首領のことを【森さん】と呼びます…中也は紅葉のことを【姐(あね)さん】と呼びます (2019年2月15日 6時) (
レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
-kanade-(プロフ) - 通りすがりさん» ご指摘ありがとうございます、見直して、訂正させてもらいます(〃．．)) (2018年1月9日 12時) (レス) id: d523633156 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 過去編の全話、叔父さん表記だから親戚の叔父さんが犯人だったのかと思ったら普通の世間一般の"おじさん"の事でしたか(笑)。
叔父さん表記だと親戚の叔父さん認識になると思うので…おじさん表記、或いは小父さん表記に直しておいた方がいいと思いますよ？(^_^;) (2018年1月9日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
-kanade-(プロフ) - 灰神楽さん» 本当ですか、、、？確認してみます！ありがとうございます(*- -*)すごいマイペースですがこれからもがんばります！ (2017年8月26日 17時) (レス) id: d523633156 (このIDを非表示/違反報告)
灰神楽 - 面白かったです！でも、途中から僕の名前が認識されてなくって蒼祈になってました！僕の不注意だったら申し訳ありません。 (2017年8月21日 18時) (レス) id: 322a09aa57 (このIDを非表示/違反報告)
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