有り得ない ページ9
｢ただいま〜。｣
萩原さんと松田さんを連れ、花屋の裏口から入る。
｢姉貴まじでゲームソフト返せ……母ちゃん姉貴が男連れてきた！！！！！｣
｢うるさい朔真！！！｣
この一瞬の会話の何が面白かったのか、萩原さんと松田さんはクスクスと笑った。
｢Aちゃんって弟くん居るんだね笑｣
｢随分生意気そうだな笑｣
｢一個下の生意気な奴ですよ。あ、どうぞ上がってください。私着替えてくるので。｣
2人を客間に案内してから、自室で着替え再び客間へ。すると母が2人と話していた。嫌な予感。
｢A！こんなイケメンの知り合いが居るなら紹介しなさいよ！！！どっちが本命なの？！｣
｢本命って…。ただの知り合いだよ。｣
｢どっちがタイプなの？｣
｢普通本人たちの前で聞く？ごめんなさい萩原さん松田さん。｣
すると2人はまたもや企むような笑みを浮かべて言った。
｢俺でしょ？｣
｢俺だろ？｣
顔良し声良しの2人でもこの状況で言われたってときめかない。お母さんはキャーキャー言うし朔真はやっば…とかボソボソ言ってるし。とにかくこの状況を抜け出したい一心で2人に提案する。
｢抹茶スイーツの美味しいお店。連れてってください。｣
｢モチのロンよ！｣
｢そうだったな。｣
よし成功。楽しみだなあ。
道中、気になることがあったので思い切って聞いてみた。
｢そう言えばお2人って、お仕事は？｣
｢よくぞ聞いてくれました！俺、爆発物処理班って言うところにいるのね？今日はたまたま非番だったから、陣平ちゃんに案内してもらってたってワケよ。｣
案内先は私の家か。なるほど。
｢緊急の呼び出しがあったら行かねーとだけどな。ちなみに俺は刑事課。｣
｢なるほど…。でも、非番ならなんで私の家に？｣
｢さっきも言ったでしょ？君の事が知りたくなったからだよ。｣
｢なんで？｣
｢そりゃあ一目ぼ｢あああー！！俺にも分かんないんだよねぇ！！！！なんとなーく気になっちゃって！｣
松田さんが何か言いかけてたけど大丈夫なの？休む方法は様々だけど、数回会っただけの私が気になって家まで来るって、、。あれ、なんか悪くない。嫌な感じしない。むしろなんか、、なんだろう。
｢嬉しい…。？！｣
ついこぼれ出た言葉を隠すように口を抑える。
｢Aちゃん…。｣
｢………お、ここだ。入ろーぜ。｣
いらっしゃいませ〜という店員さんに案内され、それぞれが席に座る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
甘川カズ子(プロフ) - 77人！！うれしーー！！！！！😭🙏✨ご愛読下さりありがとうございます！！！！！！ (4月19日 1時) (
レス) id: 5770e5aa96 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 44人お気に入り登録ありがとうございます！！！めっちゃ嬉しくて割と本気で自分の目を疑いました、、。ところで皆さん、、、。コメントくれてもいいんですよ？？？？ (1月8日 15時) (レス) @page38 id: e3a40aaa28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘川カズ子 x他2人 | 作成日時：2023年11月13日 23時
