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あるふぁきゅんside
流石にもう限界だ。
ﾊﾞﾝｯ！と勢いよく開けた扉。
目の前には、倒れたいかさんと、地面を赤く染める大量の血。
いかさん、と小さく、思わず漏れた私の声は、少し震えていた。
「いかさん！？大丈夫！？どうしたの…？何で血が………ｯ!!」
…おどろいた。
視界がぐにゃぐにゃと歪に曲がる。
信じられない。信じたくない。
いかさんの体が、こんな、なんで？
どうしてこうなった？何があった？
疑問ばかりが頭に浮かぶ。
ｶﾞﾝ、と頭を金槌で殴られたようなショックに、私はその場に崩れるように座りこんだ。
＿＿＿＿＿＿
いかさんside
勝手に動く体が向かった先は、あるふぁの住むマンション。
このままでは、自分があるふぁに何をするか分からない。
そんな思いの中浮かんだ案は、思わず苦笑してしまうような、簡単なもの。
今、私の手には、猛獣のような大きな爪がある。
だから。
私は、それを使って、勢いよく自分の体を＿＿
真っ二つに切り裂いた。
大きな痛みと酷くグロテスクな音に、思わず ｳｯ”、という短い声が出る。
と同時に、勢いよくこっちに向かって走る、あるふぁの足音が耳に入った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
あるふぁきゅんside
酷い。
一体、何がいかさんをこんな風にしたのだろう。
いかさんの爪には真っ赤な血と、きっといかさんのであろう肉辺が少々付いていた。
それは、無機質な冷たいコンクリートを、綺麗な紅色で染めている。
「なんで…？いかさん……ごめん、ごめんね…」
口から溢(ｺﾎﾞ)れたのはそんな言葉。
自分でも何故かはわからない。
次々に出てくるのは、謝罪の言葉だけ。
こんな私の姿をみたら、「いい年した大人が、こんなところでなに大泣きしてんのよ」って、母はそう言って、笑うかも知れない。
いかさんは、前みたいに、「馬鹿じゃないの」って言って、笑いながら私を引き寄せて、頭を撫でてくれるかもしれない。
…けれど、もうその優しい手はない。
あるのは、歪(ｲﾋﾞﾂ)に歪(ﾕｶﾞ)んだ形をした、誰のものかも分からない手のみ。
(……いかさんは、自 殺をこころみた…)
彼女は今、苦しそうに息をしている。
意識は、辛(ｶﾛ)うじてなんとかあるようだ。
その頬にそっと触れると、いつもの温もりに、「ああ、やっぱりいかさんだ」と安心する。
いかさんは、ゆっくりと自身の頬に触れている私の手を握った。
そして……口を開く。
＿＿＿＿＿＿＿＿
続きます
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音羽@さかたぬき - お酒に酔ったうらたさんかわよき、血液ください。うらたさんのかわいさに何度吐血したことか、、、つまり腐最高 (2021年11月3日 13時) (
レス) id: e48a97a4d2 (このIDを非表示/違反報告)
葉琥(プロフ) - うしさせの人たちが尊い (2020年8月31日 18時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
りすなー - いろみず@夢見月さん» そうですよね！もう一生沼りましょう！！( (2020年7月22日 22時) (レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月 - 腐沼は一回ハマったら抜けらんねぇ！！(キャラ崩壊) (2020年6月28日 12時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
りすなー - 凛々さん» ikal……なるほど！！採用させてください(( いつもコメントありがとうございます！！ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りすなー | 作成日時：2019年8月8日 15時
