なんでもアリな歌い手様短編集【(ほぼ)usss】【NL.BL.GL】

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いかさんside



急な事態に頭がクラクラする。



これは、昔聞いたことかあった。



幼い頃祖母から聞いた、体験談。




＿【世界滅亡を思われた、災厄の話。】



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それは昔といっても、祖母が子供の頃の時代のお話。


世界は発展を目指し、目覚ましく廻っていた。


そこそこ幸せに、平穏に暮らしていた祖母の一家。


そんな平穏な日常は、ある日突然に崩れ去っていったらしい。



(今のこの状況と同じだ…。)



灰色の空に、聞こえる悲鳴。


人々はパニックに陥った。



それは＿＿




人肉を欲する、いわゆる共食いのような、病気。




しかし、それだけではない。



その病気の人の的となるのは、その者が一番愛する者。



そして愛する者を失った病者は、その苦しみから自ら命を絶っていった。



そのローテ……繰り返しにより、病気は世界規模へと広まり、世界人口は一気に半分程へと減少したと言う。



＊＊＊＊＊＊＊
今普通に暮らしていたことが嘘のようだ。



外の状況を見るからに、それはまるで祖母の話のようだった。



私は急いで携帯を取り、あるふぁにLINEした。



(私がもしその病にかかったとしたら、そのターゲットとなるのは…….)



可能性は0ではない。もしもそうなったとしたら……。



考えるだけでｿﾞｯとする。



もしもあるふぁが私でなく他の者に殺されたとしたら、それもそれでたまったものじゃない。



早く、早く今起きていることが嘘のように終わって、いつもと変わらない日常が戻って来ますように。





そう願い、私は強い眠気に流されるまま、深い眠りについた。





次に目覚めたときにはきっと、この出来事は全て嘘だったと信じて＿＿



＿＿＿＿＿
続きます

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