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*センラ side
今、私は状況が読み込めない。
何故か彼に後ろから抱き締められているのだ。
彼いわく…
「薄着じゃ寒いだろうし、とにかく濡れてると俺の理性が保てないし、とりあえず眠い」
という理由のため、私は座ったまま後ろから抱き締められているらしい。
…解せぬ。。
(…まぁ正直物凄く嫌と言うわけじゃないし…)
不思議と、彼の優しい匂いと暖かい腕に包まれていると、安心感からか、むしろとても落ち着く。
横を向くと、すーすーと寝息をたてている彼の顔がすぐ近くにあった。
……なんで顔熱くなってんの私!!
あまりの恥ずかしさに耐えられず、気を紛らわすため、私は彼の頬をツンツンした。
センラ「志麻…くん…?…そうだよね、寝てるか。……相変わらず格好いい顔してこの……もう穴開けてやる!!」ツンツンツンツン
(はぁ…本当にずるいよ、志麻くんは。)
こんなに格好いいから私は、彼のことを__
こんなにも好きになってしまったんだ_。
センラ「……責任取ってよね。」ボソ
頬を膨らませながら、上を見る。
雨は、もうしばらく止みそうにない。
すると、耳のすぐ近くで声が聞こえた。
志麻「勿論だよ。可愛い俺の彼女だもん。」
吐息混じりのその声に、私は一気に顔が熱くなった。
不意打ちはズルい……。
風邪引いた?熱いね。と言う彼は、昔と変わらない悪戯っぽい笑みを浮かべ、楽しそうに笑った。
滲む景色に、近づく彼の顔。
私の唇に、志麻くんの柔らかな唇が重なる。
そっと触れるだけの、優しいキス。
すると突然、空から思わず目を細めるような明るい光が、辺りを照らしだした。
辺りは一斉に、光を浴びた雫たちが輝く。
(綺麗….)
その様子はまるで、
これからの二人の未来を祝福するかのようだった。
______
end
※この作品をつくるにあたり、吉原ラメントという楽曲を用いらせていただきました。
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音羽@さかたぬき - お酒に酔ったうらたさんかわよき、血液ください。うらたさんのかわいさに何度吐血したことか、、、つまり腐最高 (2021年11月3日 13時) (レス) id: e48a97a4d2 (このIDを非表示/違反報告)
葉琥(プロフ) - うしさせの人たちが尊い (2020年8月31日 18時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
りすなー - いろみず@夢見月さん» そうですよね!もう一生沼りましょう!!( (2020年7月22日 22時) (レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
いろみず@夢見月 - 腐沼は一回ハマったら抜けらんねぇ!!(キャラ崩壊) (2020年6月28日 12時) (レス) id: be92b83ba0 (このIDを非表示/違反報告)
りすなー - 凛々さん» ikal……なるほど!!採用させてください(( いつもコメントありがとうございます!! (2020年6月27日 17時) (レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りすなー | 作成日時:2019年8月8日 15時