なんでもアリな歌い手様短編集【(ほぼ)usss】【NL.BL.GL】

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＿＿＿＿＿＿＿＿
*そらるside


そら「あ…の…。」


まふ「あ！そらるくん！！どうしたの？」


そら「実はその……」



そら「助けてくれたこと、言えてなくて……その、あのときは…ありがとう!!」


まふ「!」


決め玉は直球。


まふ「びっくりしたぁ…ふふ、いいよ、もう気にしなくて。そういえばさ………」



楽しかった。話ができて嬉しかった。



でも…周りからの視線は少し痛かった。


……解けない警戒。


＿＿＿＿＿
*そらるside


それから時が経ち。


俺らは高校生になった。



気づけば接近。奇跡の逆転…。


俺は、まふと友達になった。


新たな発見、飽くなき探求。


溢れる欲求。


まふは、今俺の前の席。


窓の外を眺めている。



いろいろ見してよ、見してよ。


……そっぽ向いてないで。


もっとココロ開いてよ、開いてよねぇ、かっこつけてないで……。


俺は、もっと……正真正銘、等身大でお前を＿＿




そんな片想いを続けていた、ある日。


俺は、靴箱で待ってて、と言われ、大人しくまふのことを待っていた。


……遅い。


かれこれもう15分。


俺は、まふを探しに教室に向かった。



そこで。



俺は、見てしまった。


偶然にも程がある。


でも、これが当たり前なのかと納得した。



まふが、クラスの女子……それもすごく綺麗で可愛いクラスの中心のような子と。



＿＿＿放課後の空き教室でキスしているのを。



＿＿＿＿＿＿
*そらるside


まさかの展開に、目を見開いた。


そら「……はは…」


思わず苦笑する。


追撃は失敗。有り得ない終焉。


原因を追求する。


そして＿＿


まふ「＿＿うん、好きだよ、○○ちゃん。ずっと前から………」



そうか、そうだよな。



よく考えればこれが普通だ。


すごくお似合いだし。



…追い討ちで撃沈。


その被害は甚大。


悲しすぎて、衝撃すぎて、涙はでてこなかった。




こういうのは引き際が肝心。



それでも＿＿



この愛を実らせてよ＿＿どうか。



俺を、愛してよ＿＿＿＿



＿＿＿＿＿＿
続く

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