悪女とkz ページ15
黒木くんたちにはじめてあった公園を横切る
「神室」
「っ!黒木、くん」
泣きそうになる
会いたくなかった
こわい
あたしの秘密を知っている彼が怖い
「少し話をしないか?」
「……い、やぁ」
少しずつ距離をつめてくる
「こっちに、こないでください」
思わず敬語になる
ごめんなさい
あたしみたいなクズがいてごめんなさい
今すぐ嫌われます許してください
頼まれたこともろくに出来ない子でごめんなさい
「おい、神室大丈夫か?!」
後ろから両肩をつかまれる
「七鬼くん……」
「おい、お前ら何してんだよ!怯えてんだろ!」
「七鬼は関係ないだろ」
いらいらした様子で返すのは癖のないさらさらな黒髪をした子だ
「関係あんだよ、こいつは俺のクラスメイトで立花の友達だ」
「だから何?所詮ただのクラスメイトでしょ」
小馬鹿にしたような笑顔で金髪君は言う
「それ以上に立花の友人だ」
「それはちがうよ、七鬼
そいつはアーヤを陥れるために近づいたんだ」
「ほんとか?!」
あたしはいっそう下を向いた
こらえ切れなかった涙が頬をつたう
「さて、これで七鬼が神室をかばう理由がなくなった
この場からご退場を願おうか」
「っ、」
「ありがとう、七鬼くん」
”後はもう大丈夫”
そう言い、せいいっぱいの笑顔をとりつくろう
男の子にかばわれるのはいやだ
あのときのことを思い出すから
一歩前に出る
「黒木くんごめんね!動揺しちゃった」
七鬼くんがかばってくれたかだいぶ落ち着いた
これから話し合わなければならない
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僕 - 神室さんは優しい子だったんですね。 (2020年4月29日 13時) (レス) id: 5a61441e09 (このIDを非表示/違反報告)
塩陽菜 - 良かったよ!また読ませてね♪ (2020年4月15日 21時) (レス) id: d400eb4857 (このIDを非表示/違反報告)
リスク(プロフ) - カツ丼☆さん» 遅くなってすみません。神室ちゃんは意外といい子でした。当初はもっと性格が悪かったのですけれど……どうしてでしょうか? (2019年9月8日 19時) (レス) id: df5010d333 (このIDを非表示/違反報告)
リスク(プロフ) - 水城紗綾さん» 遅くなってすみません。面白いと思ってもらいとても嬉しいです!アーヤが可愛すぎたのが悪いのです!可愛いは正義だけれど、それと同時に罪です!←あれ、何言ってるんだ? (2019年9月8日 19時) (レス) id: df5010d333 (このIDを非表示/違反報告)
水城紗綾 - 面白いです!更新頑張ってください!アーヤが可愛すぎてとうとう仕組んじゃったか。開成組ぃぃぃー。 (2019年8月28日 16時) (レス) id: fd3bd08589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和柄 | 作成日時:2019年8月8日 21時