自分を殴っていいですか？

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貴女side




昨日は早く寝たため、いつもより早く起きてしまった


やることがない


朝からお菓子を食べようとは思えない


ヴァイリンを寮では弾きたくない





貴女「そうだ。外でヴァイリンを弾こう」





時間も早いし、人はいないだろう


それに外に出るのは大事だ


そうと決まれば行きますか



〜〜〜移動中〜〜〜




貴女「誰もいない！流石は朝！」





分かってたよ


分かってたけど寂しいよ


いない方が嬉しいけど寂しいよ


クッ、こんな気持ちになるなら湊を連れてくるべきだったね





貴女「何はともあれ演奏しますか」





ヴァイリンケースからヴァイリンを取り出す


雲がほどよくある空を見上げる


そして、ヴァイリンを視線を向ける





貴女「…………」





暖かい風が吹く音が聞こえる


草木が揺れる音が聞こえる


水が跳ねる音が聞こえる


動物さん達の声や足音が聞こえる


森ならでは聴ける音が私の体を包み込む


あぁ、素敵な音


こんな音に囲まれながら演奏できるなんて幸せだな





ガサッ





不自然な音が聞こえた


誰かが意図的に鳴らした音





貴女「………誰？」

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