ヒロイン辞めます 2【wrwd】

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家。ベット。布団の中。



誰もが答える落ち着く場所



ひとつ変わるだけでこんなに落ち着かない場所になるものか...？
と、視界に入る異物を見て思う。



ごめん異物は言い過ぎた




『話があるなら明日でも良くない？』




長い沈黙から口を開いた私に驚き見開く目
眼鏡を上げたトントンくんは気まずそうに口を開く



tn「グルさんから使い頼まれてん
初対面に等しいのに部屋まで押しかけてすまんな」


『今年いちビックリしたよ...？』



お母さんもなぜこんなスムーズに部屋に入れた...？
ゆっくり寝ようって言った数時間前のフラグを恨むわ

比較的ファンシーな私の部屋で明らかに浮いているトントンくん。

ちょっと面白いのは顔に出さないでおきます。



『ごめん話逸らした、使いって何？』


tn「あー、明日の朝イチで生徒会室に来いって伝言」


『？？？』



あれ？私生徒会への勧誘断ったよな？？
今の集合場所なに？生徒会室？？聞き間違い？？

はてなマークで溢れる私を申し訳なさそうに見る目線を感じる



tn「生徒会に入らんでいいから、体育祭の準備だけはやってもらうゾ、やって」


『なんじゃそりゃ...ほんとに言ってる？』



頭を抱える私。さっきから感情が忙しい。
体育祭の準備の手伝いなら体育委員に頼んでよ...
それか運動部でもいいじゃん...別に私がやる必要ないじゃん...



tn「俺も一応反対してんで？
でもごめん、下手に知らんやつに頼んでもメンバーの癖強すぎて対応できひんねん」


『なんで癖強い人が生徒会入れたの...』


tn「そりゃ選挙の時は良いとこしか見せんやろ」




ちくしょう...面食いな女どもを恨むぜ...！！




tn「とにかく、俺らが頼れんのはAしか居らんって事や。
明日、7時半に生徒会室な」


『はい...』



あと、こーへんかったら生徒会強制的に入らせるそうやから


と言い残してトントンくんは部屋を出ていった。



頼れるのは私だけ...
眼鏡を掛けたイケメン君のこの言葉って、こんな言葉って！！

ドタキャンした時のとんでもねぇ爆弾が置いていかれた気もするけど、
グルッペンさんの人事の的確さだけは認めよう...！







・


数時間前のフラグ(多めに見て1年前)

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