love08 ページ9
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モヤモヤしながらエレベーターへ乗る。
良かった…。誰もいない。
今は誰かに会いたい気分じゃないんだよなぁ。
A「はぁ…。」
大きなため息をする私。
隆二「ずいぶん大きなため息だね、Aちゃん。」
驚きながらも声がした方を振り向くと、
A「い、今市さん！？い、いつから…。」
A「ずっと前から居たけど？」
もう…最悪。
全部見られてたんじゃん…。
隆二「まぁ、Aちゃんが大きなため息をつくようだから、結構なことがあったんだろうね。」
隆二さんってすぐわかちゃうんだよ、私のこと。
泣きそうな顔してたらすぐ「大丈夫？」って声かけてくれて。
隆二さんは、涼太の部署の人。
まぁ、涼太の先輩。
涼太は、隆二さんのことすっごく慕ってて。
隆二さんみたいな人になりたいとか言ってるの。
今のままでも結構良いのに…。
なんて、絶対言ってんやんないけど。笑笑
A「あの、今日って遅くまで仕事あります？」
隆二「いやー、ないけど…。もしかして、俺とデートしたい？」
ニヤニヤしながら言ってくる隆二さん。
ホント…モテる人ってわかんないや。
A「違いますよ。涼太待っとけたら待っとこうかなって思っただけです。」
隆二「なんだ。涼太か。」
隆二さんは、涼太と私のことを知ってる。
涼太が、隆二さんだけには秘密事したくないって言うから仕方なくだけど。
まぁ、私も舞さんに言ってるし、いっか！
隆二「涼太とは、順調なの？」
A「はい。おかげさまで。」
隆二「そっか…。なんか妬ける。」
隆二さんが、ボソっと何か呟いた。
聞き取れず、なんですか？と聞くとなんでもないって微笑む。
隆二「じゃあまたね。」
A「はい！失礼します！」
隆二さんは、ニコっと私に笑顔を見せるとすぐに消えて行った。
A「涼太と話さなきゃ…な。」
涼太には言わないといけないから…。
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作者名：arra | 作成日時：2018年6月14日 20時
