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「あ、お姉ちゃん!!」


姉の姿を認めた千裡は、私達の手をするりと離して、しゃがんだ姉の胸に飛び込んだ。


「千裡!!もう、探したのよ!今までどこいってたの!」
「あのね、実弥お兄さんとAお姉さんがね、甘味処へ連れて行ってくれて、それでね、お姉ちゃんを一緒に探してくれたの!」


嬉しそうに、子供らしくそう話した千裡は、私達を指差した。彼のお姉さんはようやくこちらに気付いて、「すみません、弟がお世話になりました」と頭を下げた。


「いえ、お姉様が見つかって何よりです」
「千裡、よかったなァ」
「うん!ありがとう!」


千裡は満面の笑みを私達に向けた。


「じゃあ千裡、そろそろ帰りましょ。実弥さん、Aさん、本当にありがとうございました」


千裡のお姉さんはぺこりと頭を下げて、千裡の手を取り私達に背を向け歩き出した。


「実弥お兄さん、Aお姉さん、ありがとう!」
「っ!」


「あァ」、と優しく笑む風柱様の隣で、私は目をこすった。


「水澪、どうしたァ」
「いえ、なんでも……」


私はそう言いながら、もう一度千裡と姉の後ろ姿に目をやると、彼らは何も変わらぬ様子で遠ざかっていくのみだった。


(やはり、私の気のせいだったのかな…)



だとしたら、何故だろう。



___彼らの姿が一瞬、見たこともないはずの亮太郎とその母が歩く姿に見えたのは。

*63→←ありがとうございます!



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ゆうきりさ(プロフ) - Mashiro Lioさん» Mashiro Lioさん、ご指摘・コメントありがとうございます!きっと作者だけでは気づかなかったので本当にありがとうございました!最終決戦、私自身も書くのが楽しみで仕方ないです!待っていてくださいね! (2020年9月25日 22時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - 指摘失礼いたします。88話にて、雫波紋突きは伍ノ型ではなく漆ノ型ではないでしょうか。柱稽古なので、ああそろそろ最終決戦だ……!とドキドキしながら読んでいます。作者様が最終決戦をどのように描くかが、とても楽しみです……。ご無理のないよう頑張ってください! (2020年9月24日 22時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきりさ(プロフ) - 鮭大根さん» 鮭大根さん、コメントありがとうございます!面白いと思って頂けてすごくうれしいです!更新待っていてください!!コメントもらった作者頑張ります!←メッチャうれしいんです笑!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根(プロフ) - ウェーイ( ・∇・)面白いです!!これからも頑張って下さい!!応援してます!!続き楽しみ〜(´-ω-`)ムフフ (2020年9月13日 9時) (レス) id: ef1af2de4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうきりさ x他1人 | 作成日時:2020年9月2日 18時

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