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「あ、私も手伝います！」
「あァ」
私は押し入れから布団を出し始めた風柱様に続いて押し入れへと向かった。
(んんん…)
胸元まである棚板の上に乗っている分厚い布団を、背伸びしてなんとか取ろうとする。
(ん…っしょ！)
「！」
一気に自分にかかった重みに足元がぐらついた。
(倒れる…！)
ぎゅっと目を瞑る。
(…あれ？)
「届かないなら言えやァ」
「か、風柱様！」
私の体は後ろに立った風柱様に支えられていて倒れることはなかった。
風柱様はまだもたついている私の腕から軽々と布団を取って地面に下ろしてくれた。
「ありがとうございます、風柱様」
私がそう言うと、風柱様は「ん」と短く返して、布団敷きに戻る。
(…あれ…)
＿＿＿私、もしかして嫌われてしまったのだろうか…？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
戻ってきた冨岡さんと入れ替わりにお風呂場へ行って湯浴みをしながら、私は今日の風柱様の態度を思い出していた。
私が包帯を巻いているときの、なんだか不機嫌そうな表情。
冨岡さんと話している私に向けていた怪訝そうな目。
そして、ずっとひそめている眉。
風柱様と仲良くなれる、と浮かれていたせいで気が付かなかった。
(風柱様はやはり私を嫌っていたんですね…)
そう思った瞬間、今日の私の態度を思い出す。
何度も漏れた心の声。
やけに馴れ馴れしい行動。
あれだけ気を付けるようにしていた敬語もまるで崩れていた。
(浮かれているのがすっかり態度に出ていた…)
馬鹿、と頬を両手で軽く叩いて、私はお風呂場を後にした。
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ゆうきりさ(プロフ) - ツナミカワさん» ご指摘ありがとうございます！キャラの名前を間違えるとは…本当にすみませんこの駄作者…！直しますね！ (2020年9月27日 7時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 序章から申し訳ないですが富岡の漢字違いますよ正確には『冨岡』です (2020年9月26日 23時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ | 作成日時：2020年8月22日 17時
