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「申し訳ありません、空いているお部屋が二部屋しかなくて…」
「そうなんですか？」
「なら男女で分かれるかァ」
「…そうだな」
…私だけ一人。
当然の分け方なのだが、なんだかそう考えると寂しい気分だ。
ムフフと笑っている冨岡さんに視線を送ると、「可哀想に」とでも言うような目で見られて、更に寂しい気持ちになる。
「いいなぁ…」
またも漏れた声。
「なら、変わるかァ」
耳に届いた声に、私は驚いて俯いていた顔を上げた。
「え、なんでですか?!」
「…なんでだ」
「羨ましいんだろォ」
「ええ?!」
目をそらしながら言う風柱様に、私はどうしてそんな考えに至ったのか見当もつかないままとにかく「違います！」と首を横に振る。
「あの、冨岡さんと二人で一緒に寝たいとかじゃなくて…その…」
「…ああ」
「ならなんで今冨岡が口出す」
「え？…な、なんでですか冨岡さん？」
「…俺に聞くな」
会話が成立していない。そうだ、今の今まで忘れていたが冨岡さんは結構な天然なんだった。
「とにかくその…一人が寂しいなと思っただけで…」
私がそう言うと、「はぁ…」と風柱様はため息を吐いた。
「そんくらい我慢しろやァ」
呆れたように風柱様はそう言って、「湯浴みしてくるわァ」と部屋を出て行く。
私をなだめるように肩に乗せられた冨岡さんの手がいつになく恨めしかった。
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ゆうきりさ(プロフ) - ツナミカワさん» ご指摘ありがとうございます！キャラの名前を間違えるとは…本当にすみませんこの駄作者…！直しますね！ (2020年9月27日 7時) (
レス) id: a3d7f766b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - 序章から申し訳ないですが富岡の漢字違いますよ正確には『冨岡』です (2020年9月26日 23時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうきりさ | 作成日時：2020年8月22日 17時
