貴方の傍に。【ヒプマイ】理×銃 (ページ6)

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「あの、理鶯..」

「熱は無さそうだが..」

"早く寝て下さい"その一言が喉に支えて出て来ない。

理鶯の青い瞳に吸い込まれそうだ。

身体が動かないのが一番まずい。

糞、早く..

「..何やってんだ御前ら」

「ん？左馬刻、風呂に入っていたのか。お帰り。」

「おう。で、何やってんだよ男二人で気色悪い」

..助かった。マジで。

久し振りに左馬刻にありがたいと思ったわ。

理鶯が左馬刻と話している隙に理鶯の手から逃れ、思考が追い付かない頭を整理する。

「小官に熱があると銃兎が教えてくれてな。しかし銃兎の顔も赤い気がして熱が無いか確認していた。」

「そーかよ」

「自分で聞いておいて適当だな御前..」

「別に良いだろ。俺様には関係ねぇ」

バンッと勢い良くドアを閉めて左馬刻が出て行くと、理鶯がまた俺を見て、

「熱が無ければ、銃兎は何故顔が赤かったんだ？」

「..何でも無いですから。早く寝て下さい。」

何と答えれば良いのか自分でも分からない。
真っ直ぐに顔が見れず思わず顔を逸らして話す。
それでも理鶯は「心配してくれているのか。礼を言う」なんて嬉しそうに言ってやがる。

糞、俺の気持ちが誰のお陰でこんなんになってんのか分かってんのか。