貴方の傍に。【ヒプマイ】理×銃 (ページ5)

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「とりあえず、こんなところでは無く寝室で寝て下さい。悪化してしまいます」

離れれば落ち着くかとそれらしい事を告げて理鶯から目を逸らす。

この目に何時までも見詰められていては自分が保てなくなると思った。

..我ながら何を考えているのか。

理鶯とは何時も一緒に居たのに今更何故。

複雑な心境に思わず溜息をつきながら髪を乱す。

「銃兎、わざわざすまない。有難う。」

「いえいえ。」

ゆっくりと理鶯が立ち上がるのを倒れないか心配しつつ横目で確認し、何か冷たい物を、と探しに行こうとすると

「銃兎、」

低い声と共に手首を掴まれ、俺の動きは止められた。

手首に伝わる熱い熱が全身に巡るかの様に体温が上がるのが自分でも分かり頭が白く成る。

今それは駄目だ。本当に。

「どうしたんですか」

軽く圧迫されている手首にドクドクと速い脈を感じ、浅く深呼吸。

目を合わせたら駄目だ。そう言い聞かせていると、

「貴殿の顔も赤い気がしてな。移してしまったか？」

こちらを見ろと言わんばかりに振り向かされると、額に大きく逞しい手が触れた。